競技のきっかけは「中村アン」がいる舞台
──競技を始めたきっかけは?
河内桜雪さん(以下同) 小学6年生のとき、地元・前橋競輪場ではじめてガールズケイリンを見たんです。歓声がすごくて、人もびっしり。タレントの中村アンさんが来ていて、「なんだこの華やかな世界は!」と圧倒されたのを覚えています。
もともとスポーツが好きで、新体操で進学しようと願書まで書いてたんですけど、提出2日前に「やっぱり競輪選手を目指そう」と決めました。
──実際に競技を始めたのはいつ頃?
小6からですね。父がもともと競輪選手を目指していたので、練習ができる環境は整っていました。中学でも自転車競技の大会には出ていましたが、本格的に取り組み始めたのは、前橋工業高校の自転車競技部に入ってからです。部員は男子ばかりで、女子は私ひとりでした。
──前橋工業高校は多くの競輪選手を輩出している強豪校ですよね。女子ひとりで抵抗はなかったですか?
最初は「3年間のうちに女子が入ってくるだろう」と思っていたんですが、結局卒業までずっとひとりでしたね(笑)。練習は本当にきつかったです。平日は朝4時30分に起きて、6時に集合して60km走り、そのあと授業を受けてから、また走る。平日は100km走るのが当たり前で、土日は200km走っていたので、よく耐えられたと今でも思います。
男子と練習メニューは同じなのに、体力差がある分どうしても置いていかれることが多くて。先生が車で拾ってくれて追いついて、また離れて……の繰り返しでした。でも周りは女子としてではなく、仲間として接してくれていたので、それがすごく支えになりましたね。












