ネットの情報を鵜呑みにして病気と勘違いしてしまう
特に、秋口、木枯らしが吹いてマフラーもせずに首を冷やすと筋肉が緊張して、先ほどのようなシステムが働きます。
もちろんこれはなんの異常でもありません。
それなのに、ネットの情報を鵜吞みにして、そのめまいを病気だと勘違いしてしまう方が多いこと。
11月の急に冷え込んだある日、全く同じめまいを訴える、4名の新患を診察したことがありました。
「なんだか、4クラスの授業を受け持って、すべてのクラスで同じ話をする学校の先生のようだな」と思ってしまうほど症状が一致していました。
続いて「吐き気」について。
この症状もテレビではよく脳の重大な障がいを表すサインと紹介されます。
しかし、心と体は表裏一体。
精神科的には多くの吐き気は、「受け入れたくない」という思いが、体に現れたものととらえます。
漫画やドラマで、新米刑事が、「俺が犯人を捕まえます」といきがって事件現場に乗り込む場合。その現場のむごさに、「おえーっ」と吐いて、ベテランがやれやれと介抱している画が思い浮かびませんか?
人間は、受け入れたくないことがあると、嘔気が出ます。
もちろんそれ自体は病気ではありません。
最近は職場に行こうとすると吐き気が出たり、実際に吐いたりする方が増えています。
これもまた「脳の病気」と誤解していろんな病院を受診しては原因が分からず、不安からさらに別の病院を受診される方を見かけます。
原因が特定できないのは、不治の病だからではありません。
体の正常な反応の中でただ症状が起こるだけなのです。
それなのに、余計な病気をネットの中で発見し、無駄な不安や緊張を引き起こして症状を悪化させています。













