芸能界で剣道最強、「ASKAさんの飛距離がすごい!」

──俳優業やタレント業に励むなか、雑誌『B.L.T.』で「日本一かわいい剣道女子」として紹介され、それを機に一気に知名度が広がった印象があります。そのあと、どのように活動の幅が広がりましたか?

「玉竜旗剣道大会」という、野球でいう甲子園のような高校生の剣道の大会の初代アンバサダーに任命していただいたり、大好きな剣道に関わる機会が増えました。

2025年の夏には大型国際剣道イベント「SMILE剣道祭」をプロデューサーとして初めて主催させていただいたり、全日本剣道連盟のメンバーに加わることも決定して、剣道の普及活動により本格的に取り組めるようになりました。

これらは全てYouTubeの剣道普及番組「剣道まっしぐら!」やこれまでお世話になった方々のおかげだと思っています。

「SMILE剣道祭」にて
SMILE剣道祭」にて

──YouTubeでも、全国レベルの高校生との試合をはじめ、“本気の勝負”に挑む姿が印象的です。芸能人の方とも手合わせしているかと思いますが、芸能界最強だと感じた方はいますか?

これまでたくさんの芸能人剣士の方々と稽古をさせていただきました。渡辺リーダー(渡辺正行)は先日七段にも昇段され、週に何度も稽古に通われています。

「剣道まっしぐら!」のロケでは、カメラが回っていないところでも先生方に積極的に質問をされていて、そんな姿を近くで見ているので心から尊敬しています。

あと、きしたかの・高野さんは、相当強いです。インターハイにも出られていて、ガチでやってこられた方だと思いました。

ただ、私が芸能界最強と感じたのは(CHAGE and ASKAの)ASKAさん。実際に稽古や一本勝負をさせていただきましたが、めちゃくちゃ強かったです…!

──ASKAさんと他の有段者との差は?

飛距離がすごくて、「ここからはさすがに面は届かないだろう」という距離から、ズドンと打ってくるんです。脚力が本当にすごい。飛び込んでくるタイミングも読めなくて、びっくりしました。今も継続して鍛えられているんだと思います。

──佐藤さん自身は、剣道のどんなところに魅力を感じていますか?

剣道は困ったときに助け合えるような関係が自然とできていることが魅力だと感じます。駆け引きが肝になる競技なので、一人では強くなれません。あらゆる状況を想定した練習をしないといけませんが、それは相手がいないとできない。

だから強くなるためには信頼できる仲間の存在やコミュニケーションが欠かせません。私にも、先生やチームの仲間、高校時代はチームを引っ張ってくれた親友がいたから毎日全力で稽古ができました。誰かのおかげで稽古ができる競技ですので、自然と深い人間関係が築かれていくのだと思います。

──これまでは剣道の競技者でしたが、現在はタレントとして剣道を普及する活動に力を入れていますね。今後、実現したいことはありますか?

最近は、「あかりちゃんを見て剣道を始めました」という声をいただくこともあって、それが本当にうれしいんです。「剣道ってこういう広がり方もあるんだ」と実感しました。

自分が現役で勝ち続ける形も素敵だけど、「剣道をいろんな人に知ってもらう」という役割もすごく大事だと気づきました。剣道普及についてもっと勉強して、しっかり取り組んでいきたいです。そのうえで、自分自身も生涯剣道を続けていきたいと思っています。

剣道は練習しても、すぐに勝てる競技ではありません。でも、何年も続けて、ようやく勝てたときの爽快感は、何にも代えがたいんです。皆さんも、ぜひやりましょう!

取材・文/福永太郎