「率直にもったいないし、意味がわからない」
現在、子どもがいわき市内の中学校に通っているという保護者が、今回の赤飯廃棄について怒りをあらわにする。
3月11日、学校では何が起きていたのか。
「当日の給食が赤飯だと聞いていたのに、先生から『ご飯が届かなかった』と説明があったそうです。クラスメートも残念がっていたと子どもから聞いています。
代わりに、缶に入った非常食のパンを食べたそうです。担任の先生は『缶のパンは美味しくて、期限の切れた非常食の缶パンは先生たちで争奪戦になる』と話していたようです」
この保護者は、当日学校から生徒に配布されたというプリントを見せてくれた。
「学校給食献立の一部変更について」と題するその用紙には、「本日の給食で赤飯を提供する予定としておりましたが、東日本大震災の発生当日に追悼の意を表すべきであることを踏まえ、献立を変更させていただきました。
なお、後日、代替品を提供させていただきますので、ご理解いただきますようお願いいたします」とあり、連絡先として学校給食共同調理場の名前を電話番号が記されている。
しかし、その後の対応について保護者は不信感を募らせている。
「その後、学校からは今のところ何もありません。プリントにあった代替品はまだ提供されていません。
率直にもったいないし、意味がわからない。私たちも震災の被災者ですが、子どもたちの卒業は祝い、震災の時間には気持ちを切り替えて追悼する。亡くなった方、被災した私たちも子どもたちの祝いの場を奪いたいなんて思っていないと思います。
今回の卒業生は震災の年度に生まれた子たちで、小学校の卒業式もコロナ禍だったので私たちが子どもの頃のようには祝ってもらえていません。『またか』という気持ちでしょう」
さらに、廃棄に伴う費用負担についても強い不満を示す。
「赤飯の廃棄、無駄な非常食の使用、非常食の補充、そして代替品にかかる費用、すべて私たちの税金なのが許せません」
今回の件について市内の中学校に電話で取材を試みたが、いずれも担当者が不在で、事実関係の確認は取れなかった。













