20代・30代の相談員、はじめたきっかけは?

最後に、東京いのちの電話の事務局長・郡山さんに話を聞いた。

相談員の平均年齢は60代で、応募者では50代後半が最も多いんだとか。一方、20代や30代の応募者、相談員も少数ながらいるという。

「若い方で相談員になりたいという方々は、例えばいじめによる事故や事件など、なにか世間的にショッキングな出来事があったときに、それをきっかけに始める方もいらっしゃいますね。あとは身近な知人や家族などが自死などでお亡くなりになってしまった経験を持つ方もいると思います」(郡山さん)

相談員さんが実際に電話を受けている様子(写真/集英社オンライン)
相談員さんが実際に電話を受けている様子(写真/集英社オンライン)

また郡山さんによると、20代や30代の相談員は転勤や結婚など、仕事やライフステージの変化が起こりやすい年代であることから、相談員を続けていくことが難しく、辞めてしまうケースが多いという。

現在いのちの電話の相談員は全国的に不足しており、運営すること自体が難しくなっている地域もあると危惧する郡山さん。相談員に少しでも興味のある方は以下の情報を参考にしていただきたい。

募集期間:2026年2月1日~4月30日
詳しくは事務局までお問い合わせください
HP:https://indt.jp
問い合わせ先:社会福祉法人いのちの電話(東京)事務局 
TEL:03-3263-5794
営業時間:月曜~金曜 13:00~17:00

いのちの電話の事務所(写真/集英社オンライン)
いのちの電話の事務所(写真/集英社オンライン)
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――日々、誰かの命をつなぎ留め、デリケートな人々に向き合い続ける「いのちの電話」の相談員たち。厳しい環境のなかでも続けるのには、目の前で話しているひとりひとりに縁を感じ、力になりたいという相談員たちの純粋な思いがあった。

取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)