地元市議は「10位はあんまり…」「政治家として終わった人」

党内にほとんど仲間がいない中でも、村上氏を慕う地元の自治体議員は「10位」という比例順位には同情的だ。

「本人も1位と思ってたんとちゃうか。10位はあんまりでかわいそうや。現実的に当選はほぼ無理やろう。地元では人気やし、自民党に貢献してきた人なのに……。高市さんのやることは容赦ない」(村上氏の地元市議会議員)

いっぽう、ほかの自民市議は「村上さんは『国賊』発言で、政治家としては終わった人。本来もっと早く身を引くべきやった。今回落選したら事実上引退やろう。『ちょうどよかった』って言う人のほうが多いな」と冷ややかだ。

比例名簿をめぐってはほかにも、後ろ盾がいなかったがゆえに冷遇された人がいる。阿部俊子前文科相だ。阿部氏は中国ブロックで20位となり、比例復活は難しい状況になっているが、これには麻生太郎副総裁の怒りを買ったがゆえの“報復”との見方もある。

阿部俊子前文科相(写真/本人SNSより)
阿部俊子前文科相(写真/本人SNSより)

「阿部氏は麻生派に所属していたものの、ほか3人の議員とともに2022年、麻生派を脱会しました。麻生氏が副総裁を、麻生氏の義弟である鈴木俊一氏が幹事長を務める現体制のもとで、麻生派を裏切ったことへの“報復”の意味もあるとみられています。

阿部氏も村上氏もそこまでの怒りは買っていないものの、『非主流派は下位に』の流れにあらがえなかったのでしょう」(全国紙政治部記者)

比例名簿下位になった候補者たちは、1人でも多くの小選挙区の当選と、自民党全体への追い風ムードをひたすら願って選挙を戦うことになる。村上氏は一部報道で「全員が当選するまで頑張るだけ」とコメントしているが、「比例冷遇組」は国会に舞い戻ることができるか。

選挙戦は始まったばかりだ。

1月27日、秋葉原にて第一声を上げる高市氏(中央)(撮影/村上庄吾)
1月27日、秋葉原にて第一声を上げる高市氏(中央)(撮影/村上庄吾)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班