「稼ぐ商品」と「プロモーション」の違い
──今年8月に発売された写真集『 R-25 』(ワニブックス)も、お金度外視だったそうですね。
紙の写真集とデジタル写真集が同時に発売されましたが、ギャラよりも制作費にかけました。正直なところ多少印税が入ったとしても、他で稼いでいる額の方が大きい。だったら一緒に仕事をした人たちに「るるたんと働けてよかった」と言ってほしいんです。なんなら写真集はタダでもやっていました。その代わりにヌードはやらないという条件をつけました。
──確かにアダルトの方が写真集を出すと、どうしてもヌードありきになります。
私にとってヌードは“稼ぐ商品”なんです。自分の一番稼げるところを他人に譲ってしまうと、消費が早くなってしまう。だからこそ人には任せられない。ただヌードでなく、水着のグラビアであれば、私の中ではプロモーションという露出なので、やりたい仕事であればギャラがなくても積極的に受けています。
今回の写真集はギャラを目的としなかった代わりに、ギャラの予算の一部を制作費にあてました。撮影場所を沖縄にさせていただいたり、ヌードは出さず、ギリ坂道グループのアイドルが着てそうな衣装も取り入れたり(笑)。構成も、デザイナーさんや編集者さんと一緒に会議室で組みました。
最初から最後まで私が作りたい一冊を作らせていただきました。「その代わり、絶対に売ります」という約束で(笑)。
──“売れる”という確信はどこから?
売れないはずがない(笑)。そもそも私は売れないと思ったら仕事は受けないんですよ。例えば「アパレルやりませんか?」「カラコンやりませんか?」と話がきても絶対受けない。だってファン層とは違うので。
でも今の私なら写真集3000〜4000冊なら売れる自信はある。それはファンクラブの会員数や、イベントに来る人数、フォロワーさんの動きを見ていたら分かります。最悪、自分で買い上げるという覚悟をもってやっていました。
──日々のマーケティングから最低の売り上げラインを把握しているのは強いですね。プロモーションは収益ゼロでいいという割り切りが徹底しています。
私のビジュアルでは「るるたん」というインフルエンサーでなかったら、ヌード写真集を出しても絶対に売れないと考えているんです。ネットでは無料でエロ動画がいくらでも見られるわけですし、かわいい女の子の裸でお金を取るのは今は厳しいんです。
それでも私がなぜ5億円も稼いでいるかといったら「るるたん」という存在のおかげです。今年は雑誌やプール撮影会、人気YouTuberの動画にも出させていただきました。だからこそ付加価値がついて「この子のセックスを見たい」となり、お金が生まれるんです。
なのでインフルエンサーとして動く部分に関しては稼がなくても大丈夫。そこで知名度、付加価値を積み立てた上で、同人など自分で脱ぐ軸でお金を稼いでいるんです。













