「想い出の巻」(ジャンプ・コミックス第201巻収録)
今回は、両さんの姿が見えない、いつもとなんだか空気が違う派出所で、中川、麗子、部長が両さんの消息をたどるお話をお届けする。
本作は、2016年9月14日から全国を巡回した展示会「こち亀展」会場での展示用に描きおろされた。
9月5日に、40年におよぶ『こち亀』の週刊連載を終了することが発表されたばかりだったこともあり、ファンにとっては心に沁みる一作となっている。
また、作者の秋本治先生は、連載最終話の原稿脱稿後に本作を「これが本当に最後の『こち亀』かもしれない」と思いながら執筆したのだという。
幸いにしてその後も『こち亀』の新作を読むことができてはいるが、やはり特別な一話であることには変わりがない。
なお『こち亀』には他にも複数の「最終回」が存在する。
まずはなんといっても、「週刊少年ジャンプ」2016年42号に掲載された「40周年だよ全員集合の巻」(ジャンプ・コミックス第200巻収録)だ。
同誌の1976年42号からちょうど40年の節目にあたる号で華々しく連載最終回を迎えたわけだが、その内容は仰々しい感動大作……ではなく、両さんが勝手に「復活希望キャラ」を発表するというもの。
さらには同日発売されたジャンプ・コミックス第201巻にはオチの違う別バージョンを収録。「ジャンプ」とコミックスの両方を買わせるための両さんの作戦とのことだった。さすがは『こち亀』、最後までふざけきっているのである。
そして2つ目は「週刊少年ジャンプ」2016年42号1990年17号掲載の「両さんメモリアル」(ジャンプ・コミックス第69巻収録)だ。
両さんの半生を追うストーリーが展開されていくが、終盤に突然のお別れ宣言が見開きでドーンと描かれていた。これに衝撃を受けた読者は、さぞ大勢いたに違いない。しかしページをめくってみると……? その結末は、ぜひコミックスで確認してみてほしい。
今年9月に連載50周年を迎える『こち亀』は、まだまだ終わらない! だがギャグとして「新・真の最終回」がいつ描かれるかもしれないので、皆さん、騙されないようにご注意を。
それでは次のページから、胸に沁みる静かな「想い出」話をご堪能ください!!



















