「最初に原因を作ったのはこちら側なんで、わが方としても丁寧に真意を説明していく」
――中国の反応はどうみますか。
ちょっと過剰に過ぎるんではないかなと思いますね。国連を舞台に日本の批判をし、王毅外交部長(外相)は世界を回ってそういう話をされてるみたいですが、やっぱり2国間で丁寧に話し合うことで収拾を図り、首脳同士で約束した「戦略的互恵関係」にしっかり戻っていく必要がある。ちょっと時間はかかるかもしれませんが、その努力をすることが大事です。
――過剰に過ぎる反応はなぜでしょう。石破政権と比べ、裏切られたという考えもあるでしょうか。
私も外務大臣を辞めたばっかりなので、相手国がどういう思いでやっているのかについて断定的に申し上げるのは適切でないと思います。その上で、あくまでも憶測として申し上げれば、「台湾は中国にとっては内政問題であり核心の問題だ」と言ってきたわけで、国際社会にそのことを強くアピールする機会として今回のことを考えているのではないかという気がします。
日中関係はこの地域全体にとても大事なので、話を国際社会全体に広げるのではなく、日中間で丁寧に話し合うことが必要です。最初に原因を作ったのはこちら側なんで、わが方としても丁寧に真意を説明していくことをやらなきゃいけないと思いますね。














