「アナログ感のある『おもちゃ』としての楽しさを追求しました」
大手家電量販店「ビックカメラ」の担当者は、今も入手困難な状況が続く「たまごっちパラダイス」の発売当初の様子について次のように話した。
「前作(「Tamagotchi Uni たまごっちユニ」)でご好評をいただいた『有楽町店発売イベント』におきましても、非常に多くのお客様にご来店いただき、計画を上回る販売実績となりました。
お子様だけでなく、20~30代の女性や親子、さらにインバウンドでのご購入も多く見られました。商品軸では、本体以外の周辺商品や雑貨の販売も堅調であり、キャラクターIPの持つ力がますます高まっていると感じております」
幅広い世代から支持されているという同商品の人気の秘密はどこにあるのか。発売元であるバンダイの担当者に話を聞いた。
「来年、初代『たまごっち』から30周年を迎えるということで、原点回帰しアナログ感のある『おもちゃ』としての楽しさを追求しました。また、1996年当時から『へんてこな生き物を育てる、お世話しないと死んでしまう』というたまごっちの根幹を見つめなおし、『本当に“生きてる”ようなたまごっちを目指そう』と2023年より企画が開始しました」
企画から発売まで2年をかけたという「たまごっちパラダイス」では、「手間がかかる」部分を大事にしたという。
「最終的に『ラボ』というコンセプトが決まり、それを再現するため『ズームダイヤル』に行き着きました。あえてズームダイヤルで4階層も作って、行ったり来たりしながら忙しくお世話をしなきゃいけないようにし、ちょっと手間がかかる、まさに“本当に生きているからこそ手がかかる”という部分を大事にしています」
入手困難な状況が続き、転売などが行なわれている状況については、次のように説明した。
「『たまごっちパラダイス』の想定を上回るご好評を受け、店舗などで品薄の状況が続いておりますことに関して、お客様ならびにお取引先様に対し、心よりお詫び申し上げます。安定供給の実現に向け、鋭意生産を行なっております。
転売や買い占めで、購入されたい方が買えない、買いづらい状況は、不本意であり、ユーザーの声を真摯に受け止めて生産体制の整備・強化に取り組んでおります」
2025年新語・流行語大賞にもノミネートされた「平成女児」。そんなブームの顔とも言える「たまごっちパラダイス」が、クリスマスまでに多くの子どもの手に届く体制になってほしいところだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













