AIに労働を任せるのはまだ人類には早い

—ここにきて小林さんの隠れた才能が花開く可能性もありますよ。

小林 
ピアノは絶対子どもの頃に習わしといてほしかったですね。

友保 ああ、おもろいな。ピアノできるやつ。

小林 なんかあの、街のピアノみたいなやつ弾きたい。

友保 ストリートピアノか、あれはダサい。あれ「見てくれ」オーラがうるさいのよ。なんで通勤の時間に弾く必要があんのよ。

小林 知り合いと4、5人で行って「お前ちょっと弾いてこいや」みたいな。「いやいやいや、弾かれへんよ」「いや、いいから行ってこいって」「じゃあほんのちょっとだけやで」って弾いてめっちゃ上手いっていうのが理想。

友保 おもろいけど、その一連の流れ、おもんない(笑)。

ストリートピアノ
ストリートピアノ
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—小林さんの余暇はストリートピアノですか。

小林 絶対音感が欲しすぎる。

友保 欲しすぎんの(笑)?

小林 でも速読が一番欲しいのよ。

友保 なんじゃそら。やっぱわしらちゃんと働かんとやで。AIに乗っ取られたら終わりやわ。休みあったらわしが入れ墨まみれでバギー乗って日本刀振り回して、ロクでもない。

小林 俺は速読しながらストリートピアノを弾く。

友保 アカン、AIはダメや。まだ人類にAIは早いですね。

取材・文/西澤千央 写真/石垣星児