「あまりにたくさんの告訴・告発が持ち込まれて…」
いっぽう、出直し市議選の結果が出た時から見えていたものの、場外乱闘含みの政争はこの間も絶え間なく続き、収束の気配はない。
「死ね。くたばれ。19人全員563。テレビ、新聞の偏向オールドメディアと共に死ね。」
便せんに手書きされたそんな脅迫状が市議会の中島弘道議長宅に届いたのは10月29日のことだ。
「差出人も書かれてないし、宛先に『様』も書かれていないので不審に思って開けたら脅迫状でした。びっくりはしたけどタイミング的に田久保派側の誰かがやったんだろうなと思いましたよ。他の市議にも同じ内容のものが届いていて、私にきたのは静岡の消印。現物はもう警察に渡してるよ」
そう中島議長が話す通り、同じ筆跡とみられるつたない脅迫状は不信任に賛成した議員のうち少なくとも17人に届いたとみられる。
騒動はそれだけではない。
「市議選の最中から『あの候補にはこんな不正がある』というネガキャンが入り乱れていましたが、最近では次の市長選をにらみ田久保氏の周辺者や批判派の市議や次期市長選候補らに関する告訴やタレコミが警察やメディアに続いているようです。
市長選が本格化すれば有力と目される候補者に関する“情報”がすぐに飛び出す、との観測もあります」(市内の建設業者)
田久保氏に近いと目される人物は市議会開催の数日前、反田久保派の市議らの疑惑を地元伊東警察署に告発すると予告したが「あまりにたくさんの告訴・告発が持ち込まれて伊東署が忙しいので後日にする」と言を変えたこともあった。
「告訴を遅らせた説明が本当かどうかわかりませんが、田久保氏に対する学歴詐称に絡む公職選挙法違反など複数の告発が次々と行われたことが報じられ、それに“刺激”を受けた人がすぐ告訴だなんだと実行に移す雰囲気はあります」(地元記者)
田久保氏の失職直後には立花孝志NHK党党首も記者会見で、出直し市長選に出馬し「2馬力選挙」の合法性を訴えると表明した。田久保氏が出馬してもしなくても、カオスな選挙になるのは必至だ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













