価格と機能の最適解は?
––––新しい家電を買うとき、情報収集はどのように行っていますか?
超適当です(笑)。友人と話しているときに「これがよかった」「あれはイマイチだった」といった情報を聞いたり、SNS上でおすすめし合ったり。そうした会話の中から気になったものを試しています。
あとは、Google Discoverをざっと眺めます。あそこって、自分の興味関心に合わせてアルゴリズムでサジェストされるので、私が好きそうな家電・ガジェット情報が勝手に出てくるんです。そこで気になったものを調べてみる、という感じですね。
結局のところ、「ベストな家電」なんて存在しないと思っていて。だからこそ、情報を取り入れつつ、自分の生活の中で合うかどうかを試して判断しています。
––––価格と機能の“最適なバランス”を見極めるのも難しいですよね。勝間さんは、どのように判断しているのでしょう?
簡単ですよ。結局のところ、「本当にその機能を使うかどうか」だけです。使わない機能をたくさん載せて価格を上げられても、結局はムダになりますし、むしろ故障の原因が増えるだけで私はあまり好きじゃないんです。
ただ、必要な機能は高くてもつけます。たとえば、以前ヘルシオを買ったときに、一つ下のグレードを選んだことがあったんです。すると、予熱がものすごく遅くて結局使わなくなってしまった。それ以来、「どうせ買うなら最上位モデル。もし価格が気になるなら“型落ちの最上位”を選ぶ」と決めています。そのほうが結果的に満足度も高いですし、長く使えるんですよ。
取材・文/毛内達大 撮影/野﨑慧嗣
<プロフィール>
勝間和代(かつま・かずよ)
1968年東京生まれ。経済評論家。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員として活躍中。
少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上、など、幅広い分野で発言をしており、ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている。X(旧Twitter)のフォロワー70.6万人、FBページ購読者4万6000人、無料メルマガ4万7000部、有料メルマガ4000部などネット上で多くの支持者を獲得した。5年後になりたい自分になるための教育プログラムを勝間塾にて展開中。著作多数、著作累計発行部数は500万部を超える。













