報道直後は「彼女がかわいそうだ」と市長をかばう声も…
小川晶市長(42)が、市役所に勤務する既婚者の男性職員と10回以上、ラブホテルへ行っていた不倫疑惑。ニュースサイト「NEWSポストセブン」が初報を報じ、当日に緊急会見を開いた。
しかし、市長はラブホテルへ行ったことは認めたものの、「男女の関係はありませんでした」と疑惑を否定した。
地元紙記者が語る。
「小川市長は千葉県出身で、中央大学法学部に在学中の2005年、司法試験に合格。翌年から司法修習生として前橋市を訪れ、そのままこの地にいることになった。市長はその理由を『前橋の住みやすさに気づき、とどまった』と各メディアの取材に答えている。
法曹人としての勤務歴は数年と少なく、2011年に民主党公認で出馬し初当選。その後は、県議4期目中に辞職、去年2月の市長選に出馬し、前橋市長選で現職を破って当選しました」
これまで小川市長は選挙戦で負けなし。背景には小川市長ならではの人心掌握術があるという。あるベテラン県議は彼女の選挙姿勢についてこう明かす。
「小川市長は人の心をつかむのが上手い。自治会長や地元有力者など年配のかたがすぐに彼女を気に入り、トリコになってしまうところを何度も目撃した。若いし、涙もろいところもあってウケもいいんだよね。
また、距離感が近く、愛嬌(あいきょう)もあると男性支援者からも評判です。市議や県議にも彼女のファンになってしまった人は一定数います」
ところが、前橋市議会ではその“ファン”も離れつつあるという。前橋市議会の関係者がその変化を説明した。
「市長の会見に批判が殺到しつつも、市議会では『男女関係は否定しているので議会でとりあげる話ではない』『彼女がかわいそうだ』と市長をかばうベテランの男性議員が一定数いたんです。
ただ、日に日に市長への批判度が高まることもあり、ベテラン男性議員らの姿勢に、一部の1年生議員はドン引きをしていました。
その1年生議員は議会の後、新聞記者の“ぶら下がり取材”をうけていた。ベテラン議員は『かばうと自分の立場もまずい』と思ったのか擁護を弱め始めました」
報道後の市長の対応も十分とは言い難い。26日の市議会の定例会では、非公開で小川市長から市議会議員へたった10分ほどの説明の場があった。「市民のために力を尽くしていきたい」と述べたものの、議員からの質問に応じることはなかったという。
「小川派の議員が距離を置きはじめたことに市長も焦りだしたのか、個々に接触をしており、なかには『辞職勧告は出さないでほしい』と言われた市議もいるそうです」(前橋市政関係者)
前橋市議会の各会派は29日、市長への対応などについての意見をまとめ、提出。自ら出処進退を決断すべきと促す内容があったという。