「5月にバーベキューをやったときは…」

親戚は流菜ちゃんが元気だった頃も知っており、その際は両親に怯えるなどの不審な点はなかったという。

「警察にはちゃんと言うてるから、本人も認めてるって報道されとるんやろけどな。育児ノイローゼだったんかもしれんし、人間ってわからへんからな。4歳と2歳だったら一番大変な頃やろ。ただ、これは刑事にも言うたけど、ウチに来た時に子どもが怖がってる様子や不審な点はなんにもなかった。

かばうわけやないけど、育児ノイローゼやらで精神的に参ってたのもあるんやろうし、そういうのが重なったり、お金の面もあったかもしれんしな。だからそういうのを相談してほしかったわ。俺が一番腹立ったのは『ルナがごはんを食べないようになってぐったりして1週間ぐらいで熱中症かなって思って』と言い出したことや。

俺は『なにをしとんのや。ごはん食べない時点ですぐ病院に連れていけ。何もせず放置しとくのも虐待と一緒やぞ』と怒ったんや。その時は黙り込んで2人とも泣いとった。思いつめて心中でもされたらと思ってそれ以上きつくは言わなんだ。そこの加減は難しいんや。

だから俺は元気づけたくてここに住むように呼んだんや。周りに誰かおったらなんでも踏みとどまるやろ。だから何年でもここにおったらええと思ってたんやけどな」

現場となった当時夫婦が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)
現場となった当時夫婦が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)

親戚が事件前に流菜ちゃんを最後に見たのは5月のことだったという。

「5月のゴールデンウィークにウチでバーベキューやったときに親子4人で来てたんや。その時は流菜も瘦せ細っていることもなくて、顔にアザもないし、外から見える部分には傷もなく、部屋中走り回って元気にしとったよ。

2人が子どもに怒ることもなかったし、流菜ちゃんは『ママ』とか『パパ』とか片言ではあるんだけど少ししゃべることもできるようになってたしな。けどそれから2か月ちょいで亡くなっとるんやから、その間に何かあったんかもしれへんな」