「早矢ちゃんのボディガードの巻」(ジャンプ・コミックス第110巻収録)
今回は、交通課の新人・磯鷲早矢(いそわし・はや)が宴席で人生初のアルコール摂取をおこない、まさかの大騒動を巻き起こすお話をお届けする。
磯鷲早矢は、本作と同じくジャンプ・コミックス第110巻に収録されている「超婦警・磯鷲早矢登場!の巻」で、葛飾署の交通課に配属されてきた新人。京都の名門・磯鷲家の令嬢で弓道界のプリンセスとして有名だ。古風で控えめな性格で、弓はもちろん武芸百般にすぐれ、琴や料理の腕も抜群……まさに大和撫子! と署内でも注目の的になっている。
さて、そんな早矢を宴会に誘った両さんたちだったが、彼女は酒を飲んだことがないという。そんな早矢にウーロンハイを勧めたところ、酒の飲み方を知らないために一気飲み! その直後、早矢はまさかの豹変をして……!? ここから先は、読んでのお楽しみとしたい。
急性アルコール中毒とは「アルコール飲料の摂取により精神的・身体的影響を受けて、意識障害を生じるものであり、通常は酩酊と称されるものである」と定義されている。
脳神経の麻痺による意識の混濁だけでなく、血圧低下・呼吸数の減少などを招くこともあり、命に関わる場合もある。「お酒に強い・弱い」とは無関係に、血中アルコール濃度の上昇によって起こる症状なので、要注意だ。
また「酒に弱い」人は、アルコールの分解酵素であるALDH2の活性が遺伝的に低いか、欠けている体質であり、単に摂取ペースや分量をわきまえない「酒に慣れていない」人とはまるで事情が異なる。「慣れれば飲めるようになる」などと言って無理強いするのは、絶対にやめよう。
それでは次のページから、旧家のお嬢様がはじめての酒席で巻き起こす大騒動をお楽しみください!!