解散は市長の延命措置では? 

――市議会の何が問題だと考えているのですか?

9月議会がしっかり審議されることに期待しましたが、初日に不信任案が出され、しかも(可決後に)休会し、私が辞めれば再開するとの報道もありました。それはちょっと違うかなと。

私への不信任や政局の争いと議会(審議)は別のものとして進めていただきたかった。もちろん私も市民に迷惑をかけ市政が混乱したこともたくさんありますが、議会がこういう理由で止まるのは本当にダイレクトに市民生活に影響が出ます。

初日に議会が止まることはもう少し議論があったらよかった。そういう意味ではもう少し多様な意見をもった議員が議会に入り市政を進めていくことが大変重要じゃないかなと思っています。

9月10日、伊東市議会の中島弘道議長に解散を通知する田久保眞紀市長 撮影/集英社オンライン
9月10日、伊東市議会の中島弘道議長に解散を通知する田久保眞紀市長 撮影/集英社オンライン
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――初日の不信任議決を理由に挙げますが、市長の支持者は8月下旬には「9月10日に解散し10月19日に出直し市議選を行なう」と市長から聞いています♯19。どうしてですか。

たぶん(不信任議決から)10日以内に解散か辞任(失職)を決めなきゃいけないので“10日”というのが走ってるんじゃないかと。10日というのと、私が解散する意志なんだろうというの(支持者の推測)と、そういうところだったんだと思います。

――市長から何か言ったわけではない?

(決断の期限は9月)11日でしたが、私も民間で仕事していたときの癖もあり、あまりギリギリより1日くらい余裕を見ておいたほうがトラブルがあった場合にもいいですし、(9月)10日ってキリもよかったですし、それで出そうかなって。

(支持者の中では)たぶん10日間のうちに私が決めなきゃいけないというのと、今の市議会であれば解散一択だろうというのが一緒に合わさったんじゃないかと思うんですけどね。

8月13日、集英社オンラインのインタビューに答える田久保眞紀市長 撮影/集英社オンライン
8月13日、集英社オンラインのインタビューに答える田久保眞紀市長 撮影/集英社オンライン

 ――解散は市長を支持する市議を増やし次の不信任案を採決できない状況をつくる延命措置では?

それは結果論ですし、議会と市長は二元代表制で、新しい方が市議になっても議員さんは政策ごとに是々非々で進めておくことがこれからの地方政治では大事だと思います。私が右と言えば右を向く議員を増やしたいと思われてるのなら、私の思いとは違います。