児童のリコーダーに体液を付着させたもう一人の変態教員  

名古屋市教委の幹部は森山容疑者の今後について、こう語った。

「なんとか9月末までには処分を確定させたかったのですが、今回で3回目の逮捕となり、さらに時間がかかる見込みです。彼が起こした問題は、子どもたち、保護者の信頼を裏切る行為。処分に必要な事実確認を急ぎ、再発防止に取り組みます」

また、横浜市教委(南部学校教育事務所)の担当者は、

「小瀬村教諭については、欠勤という形で給与は発生しておりません。ただ、逮捕後、本人に一度も接触できておらず、処分には時間がかかっています。事実関係を確認したうえで、厳しい処分を出します」

と述べた。

森山容疑者(写真/学校関係者提供)
森山容疑者(写真/学校関係者提供)

森山容疑者は、主任教諭という学校内でナンバー3の立場だった。校長や教頭を補佐するほか、教員の取りまとめ役でもあり、学校行事では記録用の撮影係だったという。

そのため、保護者に学校の様子を知らせる「学校だより」を作る担当でもあった。子どもの写真を撮影できる立場を悪用して盗撮した可能性もあると見られ、保護者たちの間では「隠しカメラなどで撮影していた可能性もあるのでは」といった心配の声も上がっていたことが、集英社オンラインの取材で浮かび上がっている。

妻は地元の資産家で、子煩悩だった森山容疑者は保護者から「親身になってくれる先生でした」という評判もあったものの、隠された顔は“変態教員グループ”のチャット管理人だった。

森山容疑者が作成したSNSの“変態教員グループ”チャットのメンバーではすでに、児童のリコーダーに体液を付着させるなどの行為をしたとして、器物損壊などの罪で水藤翔太被告(34)が起訴されている。

水藤被告はほかにも、①15歳の少女のリュックサックに自分の体液をかけた、②路上で自らの隠部を複数回露出した、③児童の給食に体液を入れたりした、とされており、今年7月の初公判では内容を認め謝罪した。なお水藤被告は6月30日に、名古屋市教委によって情状酌量の余地はないと判断され、懲戒免職の処分を下されている。

水藤被告(写真/学校関係者提供)
水藤被告(写真/学校関係者提供)