「メイクは基本的に15歳まではやめたほうがいい」  

――化粧品やメイクに関して何歳からであればOKでしょうか。

日焼け止めに関しては乳児からOKです。日焼け止めやニキビをカモフラージュしながら紫外線から肌を守るベースメイクは、将来の光老化予防のために絶賛おすすめしたいです。「眉毛を整える」といったことも特に害はありません。ただ描いたり塗ったりといったものに関しては、基本的に15歳まではやめたほうがいいでしょう。高校生からは、ニキビと相談しながら質の良い化粧品を使う分には構わないと思います。

写真はイメージです(PhotoACより)
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それまでは、メイクは七五三など特別な機会だけに限っておいていただいたほうが安全です。バリア機能が弱い頃に化粧品を使ってしまうと、将来大人になって本当にメイクを楽しみたいときに、使えない成分が出てきてしまうリスクがありますから。

――リッププランパーを使わずに「ふっくらした唇」にするにはどうしたらいいのでしょうか。

ふっくらした唇にするには、まずしっかりと保湿をするだけでもずいぶん変わると思います。あとはメイクをする大人の場合、リップを塗るときに、唇の輪郭よりも少し大きめに描いたり、立体的に描くといったテクニックで唇のふくらみを見せられます。

写真はイメージです(PhotoACより)
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ただ、なかなかメイクと同じ土俵では語れませんが、どうしても「唇が薄い」とか「縦じわが気になる」とか、「上下のバランス悪い」といったコンプレックスがあるようでしたら、美容医療という選択肢もあります。信頼できるドクターに控えめにヒアルロン酸を入れてもらえば、確実に唇の形を整えることができます。毎日リッププランパーで唇を腫れさせるよりは、むしろそちらのほうが安全かもしれません。

私はヒアルロン酸注入指導医ですので、その方らしさを損なわない自然な仕上がりをモットーにしています。唇への注入も同じく、本当に控えめ、でも確かに美しくなるように施術します。縦じわがちょっと消え、リップラインが整い、バランスが良くなるけれど、大きくしない、というところからスタートします。そうすれば “やりすぎた感”にはなりません。もちろん、ヒアルロン酸注入は大人になってからですけどね。

眉毛に関しても18歳未満の方は受けませんが、アートメイクという方法があります。最近は毛並みを描くように薄眉に仕上げるのでとても自然です。でも流行もありますから、若いうちはメイクで描くほうがいいのではないでしょうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班