児相は「答えられません」 近隣住民は「仲がよかった」
複数の関係者に取材をしたところ、A宅は児童相談所が介入する事案となっていた可能性が高いという。
同市内で子育てや家庭支援などを行うNPO法人の関係者は、「パトカーが出動していたならば、全部と言っていいほど児童相談所に警察から通報が入ることになる」と話す。
桐生市が管轄の東部児童相談所は集英社オンラインの取材に対して、「(今回の事件をめぐって)7月20日に、警察の方がご自宅に行っていることについての問い合わせですか」と日付について口走ったものの、
「児童相談所で取り扱ったか、事案をキャッチしていたかどうかについて、今のところ個別事案にあたると判断をしている。有無については回答できない」
と回答。児童相談所の対応が適切だったのか、検証する必要があるかについては「個別の事案なので答えられません」と述べた。
Aとその家族は3年ほど前までは、今の自宅から数キロはなれた隣町の集合住宅に住んでいた。当時の近隣住民は、「仲がよさそうなのに。どうしてあんな事件が起きたのか…」と肩を落とした。
「ケンカをする声など聞いたことはなかった。年中から小学校6年生までこっちに住んでいたようでしたが、Aはあいさつを欠かさない、明るくていい子。サッカークラブに通っていたのかな。平日の夕方とか時には土日など、サッカーボールを片手に持つAを、お父さんがいつも車で送っていた様子を何度も目撃している。
サッカーの日以外は、家族4人で楽しそうに車でいろんなところへ頻繁に出かけていた。普通の仲いい家族だった。あの日常がもう来ないと思うと、悲しさで心が締め付けられる」
Aは取り調べに対して、「親子関係のことで意見の対立があった」と供述しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班