金属バットは素を出さないほうがいい
──二郎さんは昨年、2024年3月24日をもって、東京ダイナマイトの漫才師としての活動を休止すると発表されました。
二郎 その最後の日(3月24日はTHE SECONDのベスト16をかけた予選が行われた日で、東京ダイナマイトはザ・パンチと対戦)も病院から会場へ行ってますからね。車椅子に乗るようになってからは、舞台の袖からセンターマイクまで歩くのもしんどくなって。もうダメだなって。
──ご自身の腎移植手術や人工透析についても、noteなどで積極的に発信しています。
二郎 どっちかしかないと思ったね。全部を隠すか、全部をさらけ出すか。それで、さらけ出すほうを選んだ。まぁでも金属バットの二人は隠したほうがいいよ。病気とかに限らず、素とかプライベートなことは出さないほうがいい。
友保 ですかね。まぁ出すようなこともないですけど。
──小林さんは、二郎さんが活動休止について書いたnoteの記事を、Xで引用して投稿していました。「寝れんくなった 目、覚まされた、色んな意味で どうせ寝るんやろうけど」と。
小林 しましたね。2023年にツーマンライブでご一緒した時は、体調不良で1回延期になっているのもあって、たしかネタ中に「無理せんと、元気なってからでええ」みたいなスタンスのこと言ったんですよね。
でも二郎さんの記事を読んだら、「治る病気じゃないんだ」と書かれていて。あぁ、そうなんや、そしたら、あの「元気なってからで」って言ったの、どんな気持ちで聞いてたんやろと思いまして。いらんこと言うてもうたかなって。それで目覚めました。
二郎 うん。やっぱり、金属バットは素を出さないほうがいいな。
小林 ですね。いらんこと言いました。
友保 わしらもこの先どうなるかわからんですし。
小林 二人とも、もう40歳ですよ。
二郎 40か、あと10年はちょっとずつペースを上げてやっていけるんじゃない? ただ、THE SECONDは3年連続で決勝行ってるから、どうなるかね。しかも、ザ・ぼんち師匠に勝ったことで、レジェンドキラーみたいな目でも見られるだろうし。
友保 嫌ですわ〜、そんな見られ方。
二郎 でもさすがにザ・ぼんち師匠クラスはもう出てこないか。
小林 いや、奮い立ったレジェンドの方が来るかもしれない。
友保 西川のりお師匠とか来たらおっかないで。
二郎 俺がもし漫才やるなら、トランスフォーマーみたいに座った状態から自動で立ち上がる機能が付いた車椅子でやるしかない。
友保 そんなんあるんですか?
二郎 あるにはあるのよ。
友保 ずっこいなー。絶対おもろいやん。
二郎 スベッたらシューンって座って。
友保 おもろいですやん。