犬の散歩にもリスクが潜む?「犬のおさんぽ予報」の担当者は
夏の高温化にともない高まるペットたちの熱中症リスク。そんな中、「愛犬の散歩」に焦点を当てたサービスが飼い主たちの助けになっている。犬の散歩に適した時間に関する情報などを提供するサービス「犬のおさんぽ予報」を運営する日本気象株式会社の担当者に話を聞いた。
「夏に増加する犬の肉球やけどや熱中症が問題になっていることを知り、何かそれを予防するための情報を出せないか、というところから本サービスを発案しました。気象データからアスファルトの路面温度を予測し、わんちゃんのおさんぽに出かけるのに最適な時間帯の参考情報として提供しています。2020年の夏からサービスを開始しました」
同サービスでは、「地面がアスファルト舗装だった場合の路面温度を気象条件から予測し、3日先までの温度予測値と指数」を掲載している。散歩に適した度合いを7段階で表しており、最も危険な暑さの場合は「(散歩を)中止」としている。
サービスの利用者からは、
「散歩時間の参考にしています。 最近の暑さで必須の情報です」
「マンションに住んでいて、アスファルトを触るために何度も外に出られないので、とても便利」
「日が陰ってきても、アスファルトの温度まではわからないので、すごく参考になります」
「16歳のシニア犬のお散歩に利用しています。シニア犬は暑さと寒さがより堪えるので、事前に分かることでお散歩の予定が立てやすく、とても助かります」
「恥ずかしながら、犬のおさんぽ予報を見るまで地面がこんなにも熱くなっているとは知らなかったです」
など、多くの声が届いていると担当者は話した。
環境省が公表している資料によれば、猛暑の中でアスファルトの表面は60℃を超えることもあるという。大切な家族の一員の命を守るために、しっかりと熱中症対策と講じてこの夏を乗り越えてほしい。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班