そもそも「介護度」とは?

介護度とは、介護が必要なレベルを数値化したもので、「自立、要支援1・2、要介護1~5」の8段階に分けられます。在宅介護でも施設介護でも、保険適用で介護サービスを利用するには、この要支援・要介護の認定が必要です。
 

●要介護認定の区分

自立 日常生活で介護サービスによる支援が必要ない状態。

要支援1 日常生活上の動作について、ほぼ自分で行うことができる。

要支援2 要支援1の状態と比べると、自分でできることが少なくなり、支援と共に一部介助が必要な状態。介護予防サービスの利用で、状態の維持・改善が期待できる。

要介護1 立ち上がりや歩行が不安定で、日常生活において部分的に介助が必要な状態。

要介護2 立ち上がりや歩行が自分でできないことが多く、日常生活全般に部分的な介助が必要な状態。

要介護3 立ち上がりや歩行が自分では困難で、日常生活全般に全介助が必要な状態。また認知症の症状があり、日常生活に影響がある。

要介護4 立ち上がりや歩行が自力ではほとんどできない。食事などの日常生活が、介助がないと行えない状態。コミュニケーションの部分でも、理解力の低下があり、意思疎通がやや難しい。

要介護5 寝たきりの状態で、日常生活全般ですべて介助が必要な状態で、理解力低下が進み、意思疎通が困難。

要介護認定の結果が通知されるまでの流れは、次の通りです。

❶本人または家族などが、役所の介護保険課または地域包括支援センターへ申請書を提出
❷本人のもとへ、委託職員が訪問し身体状態や生活状況の聞き取り調査を行う
❸訪問調査結果と主治医意見書をもとに、コンピュータによる一次判定を行う
❹介護認定審査会による二次判定を行う。要介護度が決定する
❺本人または家族のもとへ結果の通知


申請から結果通知までは、1〜2ヶ月かかると心得ましょう。


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ケース6 娘だからって、自宅介護しなきゃいけないの? 退院までに急いで探す時の注意点
ケース7 施設のご飯なんて、どこも同じでしょ! 軽視しがちな「食事」が実は重要な理由
ケース8 お金がないから、特養しか無理ですよね……? 特養と有料ホームの違い、入居待ちの選択肢とは
ケース9 老人ホームなんて誰が入るか! 入居拒否の乗り越え方
ケース10 仲良し夫婦だから、一緒に入居したい! 夫婦部屋の注意点と「老老介護」問題
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