たもとを分かった国民民主への苦言も、聴衆は10人ほど
「残念ながら国民民主党から公認の取り消しを受けましたが、中道政治をあきらめることがどうしてもできませんでした」
3日、東京・吉祥寺での第一声で、山尾氏がまず触れたのが、国民民主からの公認内定取り消しと、「リベラルから穏健保守までを統率していくと結党メンバーで誓い合った国民民主党ですら、選挙を前にして右旋回から逃れられない」という古巣への苦言だった。
その後、「女性の天皇を認めるということを選挙で訴えたい」とも語り、男系男子による皇位継承を掲げる国民民主との主張の違いをみせた。
ただ、山尾氏の第一声に集まった聴衆はマスコミを除くと10人ほど。演説が始まっても足を止める人は少なかった。演説が終わると、山尾氏は立ち止まっている人に積極的に近寄って握手。馴染みの支援者とは「あ、久しぶり〜」「暑い中ありがとね」とフランクに話し、サインにも応じるなどサービス精神旺盛だったが、かつて民進党政調会長に抜擢され、一時は幹事長起用も内定していた山尾氏にとっては寂しい第一声となった。