お堅いイメージを払拭したかった
――しかし、NHK時代は今とは真逆で胸を隠すのに必死だったのですよね。
そうですね。朝のニュースを担当していたのですが、生放送中にブラウスのシャツが飛んだらいけないと思っていました。だからブラウスを着る際はボタン間に隙間ができないように縫い付けていました。衣装はアナウンス室の貸衣装なので、縫いつけた糸は後でもちろん綺麗にとってましたよ。
胸が目立つニットなどはなるべく着ないようにはしていました。それでも「胸に目が入ってしまいニュースが耳に入ってこない」と言われた時は落ち込みました。アナウンサーに向いていないのかと。
――それは落ち込みますよね…。どのように気持ちを切り替えたのですか。
視聴者様からのご意見は毎日来ていたわけではないし、上司も私に伝える時は言葉を選んで伝えてくれました。
その際に「目が大きいのと同じ。悪いことをしてるわけではないんだから」と言ってくださった言葉には救われましたし、ニュースをお伝えすることに集中しようと日々業務に取り組んできました。
それも今となっては過去の思い出で、あの時は大変だったなあとしか思っていません!
――そんな過去を経て、現在はなぜ、今回のような写真集を出したりなど、胸を隠さなくなったのでしょう。
NHKを辞めた後に一度フリーになったのですが、お堅いイメージを払拭したかったのと胸のコンプレックスを脱却したかった。それもあって、今は服装もほぼ気にしていません。
――胸の目立つニットをわりとよく着ていますよね。ポシェットを斜めがけして胸を「やや強調」したようなお写真をInstagramに投稿されたり。それはなぜでしょうか。
ポシェットの斜めがけに深い意味はなくて、私はよく忘れ物をするので、スマホやリップなど小物を首から下げていないと不安なんです。
Instagramでもたまに「斜めがけが気になる」というコメントを見かけることもありますが「そんなこと言わないでよ〜」って感じで、気にしていません。
――あと、楽曲の『竹中物語』では「地球の男たちとお付き合いもしましたが…」とか、意味深な歌詞もありましたよね。最近の恋愛事情はいかがでしょうか。
これは番組でもよく言っているんですけど、実は私、戸籍がちょっとにぎやかなんです。賑やかの意味はお察し下さい(笑)。
『竹中物語』は、そんな私の恋愛遍歴もユーモアに盛り込んだシュールな楽曲になっていると思います。もちろん人様に恥じるような恋愛は一切しておりませんよ!
――「地球の男たちと」の後に続く詞が「結局ワタシはスペースピーポー」とのことですが、これは…どういう意味なんでしょうか。
これは、恋愛もしてきたけど結局、私は仕事が好きすぎて、人と暮らすのが苦手なため、結婚は向かないタイプ、みたいな意味です(笑)。
誰かに合わせて生きるよりも、自分の好きに生きたいみたいな。よく変わった人のことを「宇宙人」とかって言うじゃないですか。そんな感じの意味合いです。
――地球の男はコリゴリみたいな。
そんなことはありません。今もとくにパートナーなどもいませんし、ひとりでも十分に幸せですけど、老後は茶飲み友達がほしいです。そんな中で、恋愛が出来たらそれはそれで幸せだと思いますし。
――これまで青森、岩手、沖縄と転々とされてきた竹中さんですが、今後のまた転居されるご予定などはあるのでしょうか。
もちろん、今後もラジオ沖縄で頑張っていきたいと思います。沖縄は私の第二の故郷です。今年の夏休みは実家の広島に帰ると思いますが、拠点は今後も沖縄で一生過ごすと思います。リスナーさんが近くにいない生活は考えられません。
竹中さんは広島県出身だが、沖縄独特の方言やなまりを理解し、沖縄に溶け込もうとする人間性、はっちゃけた明るさなどの性格に女性ファンも多いという。
沖縄だけでなく全国からも親しまれるキャラであるのは間違いない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班