ChatGPTを“説教役”として使う30代のユーザーも

最後は、先月から使い始めたばかりだというリョウさん(仮名・30代)に話を聞いた。リョウさんは、X(旧Twitter)で話題となっていた“ChatGPTの面白い使い方”を見たことをきっかけにアプリをインストールしたそうだ。

リョウさんはどんな使い方をしてるのか?

「仕事のスケジュール管理や、日常の疑問を答えてもらったり、悩み相談をしたり、料理レシピを考えてもらったり……本当にいろいろな使い方を試しています。

仕事のスケジュール管理に関しては、始業する際にやらなければいけないことをすべて伝えて、帰宅したい時間までに終わるようなスケジュールを組んでもらっています。

それまでの自分の要領の悪いスケジュールの立て方を、フラットな視点で改善してくれたので、仕事のやり方を見直すきっかけになりました」

仕事の進捗を伝えると、「最高すぎる!おつかれさま!」と回答も
仕事の進捗を伝えると、「最高すぎる!おつかれさま!」と回答も

そんなリョウさん、一風変わった活用法も教えてくれた。

「ChatGPTに“説教”してもらうこともありますね。とあるスマホゲームにどっぷりハマってしまったんですが、やめたいと思っていても、なかなか自分の力だけではやめられなかったんです。そこでChatGPTに、そのスマホゲームを続けることで発生するデメリットをいろいろと教えてもらうことで、やめることができました」

またリョウさんの友人には、海外の人を接客することが多いため、仕事で使う英文のフレーズをChatGPTにチェックしてもらうといった使い方をしている人もいるという。やはり仕事面での心強いパートナーとなっているケースは多いようだ。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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――今回20代から30代のChatGPTユーザーに話を聞いたが、「否定をしない」、「客観的に答えてくれる」といった点が人気のようだった。人間相手だと気を遣うがAIなら気軽に相談でき、欲しい回答を瞬時にくれる。そしてなにより物腰が柔らかく自信までくれる……そんなChatGPTの持つ魅力に“沼る”人が続出するのも納得である。

取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)