「まるで軍隊のよう」「担任から一日中罵倒され…」驚くべき支援級の実態

「支援級の小学6年生のときに、担任に我が子は草むしりをさせられていました。これは教育委員会に伝えるまで続きました…」という長崎県諫早市在住のSさんは、現在21歳になるダウン症のお子さんが小学6年時と中学1年時の担任に悩まされ、鬱病も経験した。

「中学1年時の担任は、特別支援計画(障がいのある児童生徒の個々のニーズに合った教育的支援の計画)を作らず、『そんな書類は知らないです』と堂々と言い放ちました。

障がい児の親が過度に心配しすぎなどと批判の声がありますが、精神疾患などの二次障害が起こる可能性もあり、『我が子を守るのは親しかいない』という気持ちが強いです」

また、神奈川県横浜市の小学校の支援員だったFさんは、現場の実態をこう打ち明ける。

「先生が児童の胸ぐらをつかむ、壁に押しつける、泣くまでプリントをやらせる、ペットボトルで作った作品を握りつぶしゴミ箱に投げ捨てる、などの行為を見かけました。まるで軍隊のような支援級でした」

当時の校長に直訴しても担任の指導は変わらず、教育委員会に伝えても“保護者ではないから信用できない”と突っぱねられたという。

写真はイメージです(PhotoACより)
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「その後も、学校カウンセラー、横浜市の支援課や教育委員会の心理士に伝えましたが改善されず。この実情を児童の親御さんはいまだに知りません。子どもたちの環境が少しでも良くなってほしい」

Fさんは現在もその小学校へ時々様子を見に行きながら、市で子育てサポートを行なっている。

京都市の小学校に子どもを通わせていたMさんは、支援級に通う、話すのが得意ではない娘の変化に気づき、いても立ってもいられず、ある行動を起こした。

「3年生までは学校が大好きだったのに、4年生になってから毎朝登校を拒否するようになったんです。日に日に元気もなくなっていって、何かおかしいと感じ、いけないと思いながらもボイスレコーダーをカバンに入れて登校させました。

そこに記録されていたのは耳を疑う内容でした。朝から下校まで担任のS先生に一日中罵倒されていたんです」

《あんたら、そんなんやし、何も出来ひんねん!》

《返事は? 返事! 返事も出来ひんから、こんなとこいるねん!》

写真はイメージです(PhotoACより)
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ボイスレコーダーには、こうしたS先生の罵声が記録されていた。すぐさま校長に掛け合うも「そんなはずはない」の一点張り。録音を聞かせても、信じられないという顔だったという。

その後、「担任は変えられないので、見張りをつけます」と言われたが、結局見張りのいない時間に同じことを繰り返されたという。

問題のS先生は2年間は現場を離れたものの、現在は教員に復帰。実はこのS先生も、前年度に通常級で学級崩壊を起こしていたことがわかっている。