「税金受け取って何してくれてんねん」
実際に「日本駆け込み寺」に相談に訪れる10代~20代の女性も多く、“知り合う”ということを目的とした場合「いくらでも知り合えた」とAさんは言う。相談者との距離感については「日本駆け込み寺」の玄秀盛代表理事も心配していたと語る。
「1年ほど前から田中が相談者との距離が近すぎる気はしていた。『深夜にホス狂の女性の相談者をタクシーで迎えにいった』などの報告が田中からあり、私も『そらやりすぎちゃうの。本来やるべきことやないで。行き過ぎた支援や』と注意したこともあります。
報道が出てから、『コカイン売ってくれや!』『都民から税金受け取って何してくれてんねん』と電話も鳴り止みません。ああ、20年積み上げたもんは、一瞬にして崩れるんやと。もちろん助成金も『様子見させていただきます』とすべて止まった。ほぼ倒産状態で、6月末を超えられるかどうか。
事件についてはどういう事情があっても許されることではない。田中が釈放されたら必ず会見させます。生き恥さらしてでもまずは謝罪し、駆け込み寺もやめさせない。相談員はさせず事務方として罪を償ってもらいます」(玄秀盛代表理事)
前出のAさんは田中容疑者がコカインに手を出してしまった経緯をこう推測する。
「相談内容は千差万別ですが『薬がやめられない』という相談も多いです。相談員の方は『何か他に好きなことや夢中になれることを探そう』とか『病院に行こう』とさとしてくれますけど実際はそれほど簡単なことじゃありません。さとしているうちに誘惑に負けた田中さんが引きずりこまれたのかもしれませんね」
ミイラ取りがミイラになってしまったということだろうか。捜査の進展が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班