アマゾンファッションウィークで
藤原 アマゾンに関してはポケモン社のほうからやりましょう、という感じでしたね。
鹿瀬島 ここから先は全部、ディスカッションしながら決まっていくことが多かったです。
皆川 新しいことをやるけど、無理してやらないと決めていた、とおっしゃってましたよね。
鹿瀬島 そうですね。やることありきにするとよくないかなと。これはヒロシさんにも共通するところじゃないかなと思います。
皆川 これもまたタイミングなのかもしれないんですけど、モンクレールとのコラボはどういう展開だったんですか?
藤原 モンクレールの仕事は常に何か新しいアイデアを、と言われていて、ポケモンを描いたらどうと言ったら、ぜひやりたいということになって。
皆川 ぜひやりたい、となるのがすごいですけどね。その次はドーバーストリートマーケット※2、さらに伊勢丹新宿店とのコラボがあって、このあたりから徐々にウェア以外のコラボが始まるんですね。
鹿瀬島 Nintendo Switchのフラグメント、サンダーボルトバージョンですね。
藤原 任天堂って結構ハードルが高いんです。
鹿瀬島 本当に、そこはダメ元で。でも、すぐOKしてくれました。
皆川 バカラとのコラボはいくらでしたっけ。
藤原 308万円ですよね。
鹿瀬島 308万円ですね。
皆川 そして突然の「北極」のアイスキャンデー。これはどういった経緯で?
鹿瀬島 これはポッチャマというポケモンなんですけど、このポケモンがこの年は主役級の活躍をするということで。
藤原 ポッチャマ推しで何かやりたいということになって、ペンギンだからアイスでいけるんじゃない、みたいな感じになりました。
皆川 これは僕は知らなかった。北極のアイスって有名なんですか?
藤原 関西では有名です。
皆川 国内とグローバルの振り幅もすごいし、ハイ&ローもすごい。そして2020年には「sequence MIYASHITA PARK」というホテルとコラボレーションしました。これはどういう経緯で?
鹿瀬島 ずっと物販をやり続けてきたので、それ以外のこともやりたいよね、と。
藤原 物をつくって、ポップアップストアをやって、その次に何ができるのかというので、僕がホテルのワンフロアを使ってポップアップする案を出して、ホテルを探してきたんです。
鹿瀬島 ゲームの世界観の再現性とかアメニティにすごくこだわったので、相当大変でした。
皆川 16階をすべてポケモンの部屋にしたんでしたっけ。
鹿瀬島 部屋と、あと共用部も。
藤原 そうです。だから、エレベーターを降りるとグリーンの人工芝が敷いてあって、壁紙も全部貼ったんですね。
皆川 すさまじい人気だったと聞いたんですけど、宿泊者だけが手に入れられるアイテムがあったんですよね。
鹿瀬島 宿泊フロアにお店がありまして。
藤原 キオスクです。「ふしぎなアメ」とか、実際にゲームの中で出てくるものをつくったほうが面白いんじゃないかと思って。
鹿瀬島 「おいしいみず」もそうですね。