結婚の決め手はパンツの手洗い

――男優と女優が付き合うのは業界的にタブーと聞いたことがありますが。

志戸
 もちろん、彼女は大事な商品なわけで、おもしろく思ってない人もいたと思いますが、プロダクションの社長さんともしっかり話し合ったので、大きな問題にはなりませんでした。

加美 それで、ちゃんと付き合うようになってから、毎日のように私から「結婚しよう!」って言ってました(笑)。セックスが上手っていうのもあると思うんですけど、やっぱり一緒にいて楽しかったんで。

志戸 求婚されても「うるさい!」って最初は取り合ってなかったよな。

加美 2年前くらいかな。本当に大好きで誰にも取られたくなかったから、土下座までしました(笑)。

志戸 そこまでされたら真剣に向き合ってみようかなって。

現役時代からAV関係者に「志戸さんと結婚したい」とよく話していたという
現役時代からAV関係者に「志戸さんと結婚したい」とよく話していたという

――加美さんがゾッコンだったんですね。そんな彼が他の女性と絡んでるのを見るのは辛そうです……。

加美 
う~ん……ヤキモチとはちょっと違いますね。相手の女性が気持ちよさそうにしててうらやましいなとは思いますけど。

自分がAV女優になって、台本がある作品に出てみて思ったのは、彼の作品は素人相手に台本なし、しかも“初めまして”でいきなり撮るものですから、演技なしのありのままの女の子の姿が出てて、ホントにエロいんですよ。

私もそういう体験がしてみたくて応募したところもあったので。

志戸 そうは言っても、彼女はどの男優が相手でも簡単にイキますよ(笑)。

加美 AV女優なんてそんなものだから! でも、好きな人とのセックスが一番いいに決まってるよ!

「ヤキモチとかじゃなくて、加美の作品は一度も見たことがない。世に出たものに興味がないから」(志戸)
「ヤキモチとかじゃなくて、加美の作品は一度も見たことがない。世に出たものに興味がないから」(志戸)

――(笑)。志戸さんは彼女が他の男性と共演するのを見ても気にしなさそうですね。

志戸 むしろ逆で、もっともっと売れて人気者になってほしいと思ってました。だって彼女は人生を変えたくて僕のところに来たんですから。

――猛烈なアプローチがありながら、志戸さんが結婚を決意する決め手は何だったんですか?

志戸
 僕、年齢も年齢だしお腹も弱くてたまに漏らすんですよ。で、その汚れたパンツを彼女はイヤな顔ひとつせずに毎回ちゃんと手洗いしてくれてたんです。

それどころかシャワーから出た俺の顔を見て、パンツを洗いながら笑顔で「結婚しよ!」って言ってくる。

――献身的すぎる!

加美 そういう趣味があるわけじゃないですよ! 好きな人のだからできるんです。

志戸 付き合いたてでアツアツならまだわかるけど、何年も経ってるのに変わらずパンツを洗ってくれるなんて愛情深いんやと。それが結婚を決めたひとつの理由ですね。