実験的な業態だからこそ、柔軟に進化が可能 

ジハン・キホーテは実験的新業態とされているが、今後さらなる展開の可能性はあるのだろうか。

「この業態は、お客様の反応を見ながら試行錯誤を重ね、柔軟に進化させていくことを前提としています。現在はインバウンド需要を軸に展開していますが、自販機という特性を活かせば、ターゲット層に応じた商品やコンセプトに自在に変えていくことが可能です。

たとえば、ニーズに応じて、Z世代向けに特化した『キラキラドンキ』のような形態にシフトすることもあるかもしれません。

また、一定の成果が得られれば、このコンセプトを応用し、異なる市場や立地への展開も検討しています。今後はインバウンド需要をより強く取り込むため、今後はオリジナルブランドの強化や免税商品の拡充にも力を入れ、ドン・キホーテのブランド価値を世界へとさらに広げていきたいと考えています」(PPIH新規業態担当 佐藤大祐氏)

インバウンド需要を狙った今回の新業態。ドン・キホーテの今後の展開に引き続き注目したい。

取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)