無人販売ならではの課題と対策 

 ジハン・キホーテは無人販売という特性上、いくつかの懸念点が浮かび上がったそうだ。

「店内で飲食可能なスタイルであるものの、スタッフが常駐しないため、ゴミの散乱や店内の清潔感が維持できるのか等を懸念していました。そこで、ゴミを捨てる行為自体をエンターテインメント化する試みとして『ごみくじ』を導入しました。

店内中央に、ドンペン(ドン・キホーテのキャラクター)がデザインされた赤いダルマ型のゴミ箱を設置。ゴミを捨てると1回おみくじが引ける仕組みです。

オープンから1ヶ月が経過しましたが、来店されたお客様がしっかりとゴミを捨ててくださるため、一定の効果を実感しています」(株式会社カイバラボ データコラボレーション部 藤森真由子氏)

ごみくじ
ごみくじ

また、無人販売であるがゆえに、商品の情報がスムーズに伝わるかどうかも課題だったという。

「決済方法はキャッシュレスに対応しており、大型タッチパネル式の高機能IoT自販機を2台導入しています。多言語対応の文字や音声ガイドを通じて、必要な情報を提供できる仕組みになっているため、現在のところ大きなトラブルは発生していません」

ランチパックの自販機もある
ランチパックの自販機もある