クラウドファンディングでは200万円近い支援が  

――リニューアルにあたってクラウドファンディングを実施したとのことですが、どういう経緯だったのでしょうか?

私が取引している金融機関がたまたまCAMPFIRE(クラウドファンディングのプラットホーム)さんと提携していて、そこの支店長から「CAMPFIREから連絡があって、うちも提携してるし、せっかくだからやりませんか」という話があったんです。閉館のニュースを見ていたみたいで。

私自身、クラウドファンディングをやるつもりはなかったし、やり方がよく分からなかったけど、まあやってみるかと。2月に閉館したときに来てくださったお客さんや、たくさんの方が支援してくださって、200万円近くも集まりました。

クラウドファンディングへの協力を呼び掛けた(ミュージアム公式Xより)
クラウドファンディングへの協力を呼び掛けた(ミュージアム公式Xより)

――今回は大幅なリニューアルということで、資金的にもかなりかかったのではないでしょうか?

本来、工事業者に頼むと、この規模だと1500万円くらいかかるんです。今回は私ひとりで作業したのでその費用がかかっていないのと、もともとここにあった展示台を使っているので、あとは屋根を作るとか、そういう細かい部分の材料をホームセンターで買ってきて、実際の工事費としては50万円くらいしかかかっていません。

展示品は、もともと私が持っていて新潟の倉庫に保管してあったものなので、そこから毎日車で運び出しました。

CAMPFIREのサイトにも書いてありましたが、以前、年間2百数十万円分くらい展示品を壊されてしまったので、ご支援いただいて余った資金はその補填に使わせていただこうと思います。

――入館料が1000円ということですが、安く感じます。

以前の入館料は600円でした。閉館時に全国の博物館館長さんが遊びに見えて、そのときに私がリニューアル後のイメージを描いた紙を見せて「飛騨高山のときみたいにするんです」と言ったら、「最低でも1000円に上げたほうがいいですよ」と言われて。それで一応1000円にしました(笑)。

ただ、うちの場合は駄菓子や雑貨の販売をやっていたり、中に有料のゲームや自動販売機なども置いていて、そういうものの売上があるので、入館料は最低限でいいかなと。

自分が毎月ご飯だけ食べられれば。なるべくたくさんの人に来ていただけたらと思います。

駄菓子販売のコーナー(ミュージアム公式Xより)
駄菓子販売のコーナー(ミュージアム公式Xより)
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――どんなお客さんに、どんなふうに楽しんでもらいたいですか?

役場の方とか何人かすでに見に来られましたが、「入った瞬間に昭和にタイムスリップしたみたい」と言われます。ミュージアムのXやインスタを見てもらえれば分かると思いますが、建物に入った瞬間に昭和の街がある、というつくりになっています。

建物ひとつひとつに、昭和当時のカラフルでポップなホーロー看板が全部で300枚くらい付いていて、そういうものを見ていただきながら、昭和の時代にタイムスリップしたような感覚で楽しんでもらえればと思います。なるべく臨場感を出すためにガラスの仕切りも入れていませんので、リアルに観賞してもらえると思います。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班