オオタカは本当に生息しているのか? 市の回答は……
「森のまち広場」には、駅名の由来となったオオタカの像が高くそびえ立ち、周囲を見下ろすように設置されている。
像の台座には、市民が自然やオオタカを大切に守ってきたことを示す文章が刻まれているが、果たして地元の人々は実際にオオタカを見たことがあるのだろうか。
「ここに住んで18年だけど、オオタカなんて見たことないよ(笑)」(80代男性・無職)
「野鳥はいますけど、それがオオタカなのかはわかりませんね」(20代男性・学生)
「オオタカがいたのって、たぶん昔の話じゃないですか? もともと自然は多いほうだと思いますが、駅の開発で森を伐採しているので、住処は減っていると思いますね」(30代男性・会社員)
どうやら地元住民の間でも、オオタカの実在については懐疑的な声が少なくないようだ。この点について、流山市役所の環境政策課に問い合わせてみた。
担当者によると、「当初から現在まで、複数羽が生息していることは確認しておりますが、生息数については把握しておりません」とのことで、その実態は不明だという。
では、現在オオタカはどこに生息しているのか。これに対しては「主な生息地は市野谷の森(通称:おおたかの森)になります」との回答があり、今も生息していること自体は確認されているとのこと。
しかし、くわしい生息場所については「オオタカやその営巣地を保護する観点から公表しておりません」としており、街のシンボルであるにもかかわらず、その存在は謎に包まれている。