コンサルタント実績は、詐称発覚前の2倍に⁉︎ 

経歴詐称発覚後も同様だ。

「番組降板後、都内の某不動産会社社長が支援していたと聞きましたし、まして経歴詐称が発覚した後で、経営コンサルタントとして迎える企業があるでしょうか?

彼は長年、ラジオ番組のナビゲーターを務め、企業経営者を招いて話を聞いていました。経営者の話を語ることはできると思いますが、それは評論家の範疇です。経営コンサルタントに資格は必要なく、自称できる職業かもしれませんが、それにしても、当時の公式サイトでコンサルタント実績として300数十社と書いていて盛り過ぎだと思った記憶がありますが、今、2倍以上の720社に増えているなんて……」(担当記者)

ショーンKはかつて米国のコンサルタント会社、ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッドの代表を名乗っていた。しかし、ニューヨークの本社は月額8000円程度で借りられるレンタルオフィス、判明したブラッド社の納税額はわずか2万円だった。

しかも、公式サイトには事業パートナーとして外国人ら3名を掲載していたが、インターネット上で探した無関係の人物の顔写真を勝手に掲載して、名前とプロフィールを創作しており、パートナーなど存在しなかった。わざわざ米国で会社登記を行っていながら、画像検索を掛ければ即座に露呈する稚拙な作業を行っていたのだ。

経営コンサルタントとして実績が無ければ、講演会で何を話すかという疑問も沸くが、スポーツ紙の芸能担当女性記者はこう振り返る。

「報道ステーションに出演していた時、ショーンKがカッコよすぎて見とれてしまい、話している言葉が頭に入って来ませんでした。けれど経歴詐称が明らかになった後、コメントをよくよく聴いてみると、難解な言葉を使っているだけで、内容は意味不明だったことがわかりました」

君津商工会議所のポスターには、ショーンKの言葉としてこう書かれている。

<不確実性の闇の中、わずかな可能性が突破口へとつながる道筋を照らし、正解のない既知と未知の狭間で大胆な別解を紡ぐ>

報道ステーション当時を想起させる意味不明の言葉である。

講演会のイベント情報ににも行進されたプロフィールが掲載されている(かずさFM公式サイトより)
講演会のイベント情報ににも行進されたプロフィールが掲載されている(かずさFM公式サイトより)

担当記者はこう話す。

「彼は中学生の頃から英語を一生懸命勉強して、あの渋い声と相まって、英語の話し手としては秀逸です。また、ラジオ番組では周囲の評判がよく、スポンサー筋も降板を残念がっていました。経歴を詐称しなくても、優秀なナビゲーターとして活躍できた気がするのですが……」

ショーンK氏が出身の熊本県にある熊本城(PhotoACより)
ショーンK氏が出身の熊本県にある熊本城(PhotoACより)
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せっかくここまで話題となっている“復活”なのだから、今度は“ほらっちょ”(少年時代のあだ名)なしの活躍を見せてほしいものだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班