メンタル不調後に、夫婦で取り組んだのは…
次女が誕生して5カ月が経つ頃には、斉藤さんにも明確に異変が生じ始めた。
みぞおち付近の痛みが続き、仕事中に突然涙が溢れたり、前向きな考え方ができなくなるなど、感情のコントロールが難しくなっていった。
「自分が倒れたら家族はどうなるのか」と感じ、心療内科を受診したところ、メンタル不調であることが分かった。
「僕は性格的に気にしすぎる性格なので、先回りしていろいろやろうとしてしまい、逆に苦労してしまった部分もあります。子どもが二人になると、気にすることも倍になるので、長女が泣いたら、次女が起きないようにしなきゃとか、環境をケアすることを気にしすぎて、疲れてしまった部分もあります」
メンタル不調の診断を受けたことで、以前から取り組んでいたオンラインカウンセリングを本格的に始めた斉藤さん夫婦。定期的に受診を続けることで一定の効果も得られた。
「これまで家庭やパートナーシップの課題について、『解決せねば』と真剣に向き合いすぎていたことに気付きました。無理して解決しようとせず、一旦問題と距離を置きながら日々を過ごしていくことも大事なんだと気づくことができました」
ほかにもプロテインとビタミンを豊富に含んだ食事メニューに切り替えたり、睡眠コンサルタントに依頼して寝室の環境を整えるなど生活環境を少しずつ改善していった。
その後、2人の娘が保育園に入園。生活リズムも整って余裕が生まれたことで、1年以上かけて心身の不調は寛解に至ったという。