ある芸能事務所関係者は「こたつ記事はありがたい」

かなり悪どい記事の作り方だと言えるが、実際に「スタイル良すぎ」「若すぎる」といった誉め殺し記事を作られても、コメント欄が荒れない芸能人もいる。Instagramを更新するたびにこたつ記事が量産される、ある女優のマネージャー氏は言う。

「よくスポーツ新聞さんとかもこたつ記事を作ってますよね。僕らとしては拡散してくれるのはありがたいですから、好意的に捉えてますよ。Instagramの写真を勝手に使われていたとしても、まあ本人が投稿しているものですから、それは目をつぶっています。本来、テレビ番組などでInstagramの写真を使うときは許可申請のご連絡をいただいているところですが、ネットニュースは別物という扱いです」

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

このマネージャー氏の発言にうなずくのは、あるグラビア系芸能事務所のマネージャーだ。

「うちの所属の子たちは、自分のこたつ記事が出るとそれをリポストしてたりしますし、事務所的にも『こたつ記事=拡散OK』だと認識していますね。もちろん悪意ある書き方ならクレームなども視野に入れますが、基本的にはありがたいものだと捉えています」

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

ちなみに今、こたつライターたちが注目するのはどんな人物なのか?

「最近、安定して“数字が取れる人”として我々が注目しているのが、マツコ・デラックス、有吉弘行、堀江貴文、ひろゆき、古市憲寿、カズレーザーあたりです。数字が取れるからというだけで些細な発言でもネタにするので、記事のクオリティーが低くなっているのは事実です。

この傾向が特に強いのはカズレーザー。べつに鋭くも深くもないテレビのコメントなども『カズレーザーのコメントに視聴者うなる!』みたいな取り上げ方をしがちなのは、数字を取りたい一心からとはいえ、よくないなとは思っています」