元交際相手からは「お金に困ってる様子はなかった」との証言も
集英社オンラインは、2018年から昨年11月までの井田容疑者を知る元交際相手のX氏の取材に成功。
X氏は井田容疑者と共通の知人の結婚式で出会い、交際するようになったというが、その約1カ月後に井田容疑者から実は既婚者だと打ち明けられ、一時は“不倫関係”にあったそうだ。
20歳そこそこの井田容疑者だったが、金に困っている様子は全くなく、むしろその逆だったと、X氏は明かす。
「とにかく羽振りがよかったんです。当時、井田は21歳くらい。報道で知る限りですが、被害者の方が言われているようなお金に困っている様子は一切ありませんでした。
金を借りたいなんて自分に言ってきたことも一度もありませんでした。むしろその逆で、いつもお金を持っているイメージでしたね。一緒に飲んでいると勝手に会計を終わらせていて、『次、行こうぜ』って誘ってくることがほとんどで、飲み代は井田が払っていました。
ほかにも、井田を合わせて総勢5人くらいで飲んだことがあったのですが、タクシー代を全員分出すことも多々ありました。
井田以外は全員帰る方向が一緒だったので男4人でタクシーに乗り込んだんですが、その際に運転手さんに1万円札を直接渡すという、20歳そこそこの女の子がやらないようなことをしていましたね。
羽振りがいい理由を聞いても、金の出所は言わなかったです。誰かから借りたり詐欺をしたりして得ている金だなんて全く知りませんでした」
X氏や複数の関係者によれば、井田容疑者は昨年12月、千葉県内で警察沙汰になるトラブルを起こしている。X氏はその数週間前に新宿区に住んでいた井田容疑者と会ったという。
「タクシーで伊勢丹新宿店まで行きました。井田はバレンシアガやグッチの服や財布を買っていて、会計はあわせて数十万円くらいで、昔と変わらず金回りはよさそうでした。
自分は荷物持ちにされていた感じですね。井田はそのまま『飲んでくる』と言って、歌舞伎町に消えていきました」(X氏)
警視庁の調べで、井田容疑者は詐取した金を「インターネットカジノやホストクラブで使った」などと供述していることが判明している。
X氏によると、直近では昨年1月に、井田容疑者はインスタグラムのストーリーで、ホストクラブでシャンパンタワーをしている写真を掲載していたという。
多くの被害者の優しさに漬け込み、多額の金を自身の遊興費に使っていたとみられる井田容疑者。
「頂き女子」といえば、約1億5500万円を詐取した罪に問われていた“りりちゃん”こと渡邊真衣被告(26)。1月16日、懲役8年6ヶ月、罰金800万円の実刑判決が下された。
被害者のA氏は井田容疑者の再逮捕を受けてこう明かす。
「自分の被害が事件化されるのはいつになるのでしょうか。少しずつでもいいので、お金を返してほしいです」
全国各地に存在する被害者。井田容疑者の口から何か語られることはあるのだろうか。全容解明が待たれる。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班