「カナダ翻堕羅(ほんだら)拳法珍道中の巻(前編)」「カナダ翻堕羅拳法珍道中の巻(後編)」(ジャンプ・コミックス68巻収録)

今回は、マリアの父・麻里晩(あさと・ばん)が率いる翻堕羅(ほんだら)拳法のカナダ支部を設けるためにカナダ入りした両さんが、スキーを満喫するお話を前後編でお届けする。

カナダは北米最大級のスキーリゾート地をいくつも擁する、スキー愛好家にとっては天国のような国。

中でもウィスラーブラッコムは、もっとも有名で広大な総面積を誇っており、200以上のコースやガルバルディ山脈を望む最高の眺望が魅力な、最上級のスキーリゾートだ。本作のスキー場も、ここを参考に描かれていると思われる。

さらさらの上質なパウダースノーや森林帯を抜けるコースを楽しめ、本作でも描かれていようにヘリコプターやキャタピラ車による登山も可能。スキー好きなら、一度は訪れてみたい地ではないだろうか。ただし、シーズンには世界中からスキーヤーが押し寄せるため、宿はもちろんリフトなどの諸施設がかなり混雑するのだという。

ここはやはり、現地に巨大なホテルを所有していて、なんならゲレンデごと買い上げられそうな、麗子のような知り合いを作ることからはじめた方がよいかもしれない。

ちなみに翻堕羅拳法が道場建設用地として購入した土地は、なんと凍結した沼地! 季節が変わって氷が溶ければ、ただの沼だ。要はインチキな土地をつかまされたわけだが、不動産屋は寺井にインチキ物件を何度となく売りつけようとしていた名物キャラ・羽生だ。海外を舞台にしたエピソードで、まさかの登場をしているぞ。

それでは次のページから、カナダの広大なリゾート地で大暴れする、両さんと晩の珍凸凹コンビによるスキー旅行をお楽しみください!!