「カーリング大バトル!!の巻」(ジャンプ・コミックス152巻収録)

今回は、女性警察官のカーリングチームに、両さんが戦いを挑むお話をお届けする。

カーリングは氷上で行う競技で、冬季オリンピックの種目のひとつにもなっている。
4人制のチーム同士が、目標の円めがけて交互に8回ずつストーン(石)を氷上に滑らせて、ストーンを円の中心に近づけたチームが得点を得るルールになっている。これを繰り返し、総合点の高い方が勝利する。

競技中に刻々と変化する氷の状態や温度はもちろん、ストーンの個体の特性、チームメイトとのコミュニケーション、さらには敵チームのメンタルや戦略など複雑な要素への考慮が不可欠で、将棋や囲碁、チェスなどと同様、頭脳スポーツの一種だといえるだろう。

ちなみにスウィーパー(ブラシ)でストーンの前をゴシゴシと擦るのは、氷を溶かすことによってストーンの移動速度や進路をコントロールするためだ。ボールを使う競技とは異なり、プレーヤーから離れたストーンに再び触れることなく、そのスピードや向かう方向に干渉できる、珍しい競技なのだ。

なお、本作が描かれたのは2004年。日本女子チームがトリノオリンピックに出場して、カーリングブームとなった年だ。

平昌オリンピックがあった2018年には、女子日本代表のメンバーが試合中に使った「そだねー」という言葉が流行語大賞に選出された。また、栄養補給と作戦タイムのためのデッドタイムが「もぐもぐタイム」などと呼ばれてバズったのも、記憶に新しい。

それでは次のページから、女子相手のカーリング対決の行く末をお楽しみください!!