「両津の決断の巻」(ジャンプ・コミックス164巻収録)
今回は、両さんの良心を信じる大原部長の、揺れ動く心情を描いたお話をお届けする。
テレビ番組で、警察官=両さんにハニートラップならぬマネートラップを仕掛け、はたして引っかかるかどうかをテストするという企画がスタート。
金への執着の強さでは並ぶ者のない両さんだけに、彼が着服して警察の威信を失墜させるのを恐れ、麻酔銃による狙撃部隊まで用意する。だが両さんの最後の良心を信じたい部長だけは……!?
ちなみに部長と両さんとは、両さんが警察官になって以来の長いつき合い。
部長が卒配で葛飾署にやってきた新人の両さんの面倒を見るお話は、これまで「思い出写真の巻」 (ジャンプ・コミックス31巻収録)と「亀有に両津がやってきた!の巻」 (ジャンプ・コミックス152巻収録)が描かれている。この2編のお話は別の設定・ストーリーとなっているが、いずれも2人の出会いと騒動の日々が描写されており、昭和中期の亀有の描写も含め、実に味わい深い。機会があればぜひ読んでみてほしい。
それでは次のページから、大原部長の両さんへの信頼ぶりが垣間見えるお話をお楽しみください!!