みんなで自由に話せる空気を醸成したい

――この3人で新たにスタートしてみて、今までと変わったなと実感されるところはありましたか?

井上 伊藤さんのことはテレビでは見ていましたが、これまでこんなに長く一緒に仕事をすることはなかったので、「私は伊藤さんについていけるんだろうか?」と思っていましたが、感覚がだんだんつかめてきて、楽しくなってきました。

生田 空気感になじんできたというかね。

井上 そうですね。伊藤さんは大先輩なので、気を使わなきゃって最初は思っていたのですが。やっぱり、すごいアナウンサーなので…。

井上清華アナ
井上清華アナ

伊藤 出た! いつも“すごいアナウンサー”っていう雑な表現を使ってくる。あまりリスペクトを感じられないんですけど。

井上 はい(笑)。すごいアナウンサーなので、私たちも気合が入りますし、刺激もあります。でも、そんな気負わなくていいんだなと。

伊藤さんのリズムに乗って、楽しくお伝えしていけたらいいんだなと、1カ月でつかんだ感じです。

伊藤 逆に僕はこれまでのスタイルをあまり知らないので、みんな意外にお行儀がいいなという印象でした。きっちりしているのですが、もっと自由にしゃべればいいのになって。

「〇〇さんの順番です、どうぞ!」というよりは、丁々発止というか、もっとみんなで自由にしゃべれる空気を作ろうよって、最初の1週間くらいは言いました。

だから、作り方がちょっと違うっていうのは間違いないと思います。でもみんなあっという間にそれに慣れていって、そういう空気になっているなと僕は感じています。

生田 これまでは、ここでこの人がしゃべって、このタイミングでこの人がしゃべって…と結構きっちり決めていたので見え方としてもワンショットが多かったのですが、みんなが映る引きの画が増えましたよね。

以前より自由度が上がったと思います。そのぶん、いつ自分の番がくるかわからない緊張感もありますけど。

生田竜聖アナ
生田竜聖アナ

伊藤 ふたりはもうそこそこのキャリアですけれど、僕自身が入社1年目から『めざましテレビ』でいろんなコーナーをやらせてもらって、育ててもらったなっていう気持ちもあって。

もちろん、決められたことを決められた時間の枠の中できっちりしゃべることは我々の基本ですが、プラスアルファ、今起きていることを、視聴者の方と同じ気持ちになってその場で短く代弁するとか、怒るとか笑うとか、いろんな表現があると思うんです。

それを自然に生放送でできる力は、若いメンバーは特に身に付けられたらいいなという思いもあったりしますね。

伊藤利尋アナ
伊藤利尋アナ