〈前編〉

プレッシャーの中でもチャレンジしていく

――伊藤さんは12年半ぶりの『めざましテレビ』。これまで長く朝の顔をされてきた三宅(正治)アナからのバトンを受け取るのは、プレッシャーがあったのでは?

伊藤利尋アナ(以下、伊藤) 三宅さんが卒業されるときに「ホッとした」と言っていたのはそのとおりで。

数字(視聴率)的なこともそうですが、番組を継続させて次の世代につないだっていうところの安堵感はあったと思うので、その部分でのプレッシャーは当然あります。

僕が新人の頃の“ザ・チャレンジャー”だった『めざましテレビ』と、30年を迎えた今現在の『めざましテレビ』の立ち位置って、だいぶ違うと思うんですよね。

守るべきものもたくさんあると思いますけれど、とはいえ継続させるためにはチャレンジもしていかなきゃいけないと思うので、そのへんがこれからのがんばりどころかなと思っています。

伊藤利尋アナ
伊藤利尋アナ
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3人の“I”が語る番組“愛”

――ところでみなさん、偶然にもお名前の頭文字が“I(アイ)”ですよね。

生田 そうなんですよ!

井上 だから最初は伊藤さんと生田さんを言い間違えそうで…(笑)。たぶん、いつか間違えると思います。

伊藤アナ肝入りの新コーナー「NEWSカイトウ」も始動! 30周年を迎えてもチャレンジを続ける『めざましテレビ』を支えるメインキャスター3人が語る番組愛_2

――I(アイ)にちなんで、“めざまし愛”をお聞かせいただきたいなと。

伊藤 僕は『めざまし』に育ててもらったところがたくさんあって。1995年の入社から2012年の3月までVTRのリポート、中継、ニュースなどをやって、大塚(範一)さんが病気になられたときはメインもやって。

テレビ番組の作り方や現場の立ち方、本当に“いろは”を学んだ番組なので、ちょっと立場が違うキャリアで帰ってきましたが、引き続き、出演者やスタッフも含めて次世代につないで、恩返しをしたい気持ちです。

生田 『めざましテレビ』は、2024年で30周年だったんです。それで、2023年から2024年にかけて『めざましテレビ30周年フェス』という音楽フェスで各地を回らせてもらったのですが、やっぱり30年続けてるだけあって、たくさんの人の生活に溶け込んでいることを実感しました。

みなさん、本当に友だちみたいに話しかけてくれるんですよ。それを肌で感じたときに、『めざましテレビ』ってすごいんだなって改めて思いましたね。

生田竜聖アナ
生田竜聖アナ

井上 私も入社1年目から『めざましテレビ』に育ててもらったので、この番組はホームですし、取材で色々なところに行ってもみなさんに温かく迎えていただき有難いです。

そもそも、『めざまし』という名刺を持たせてもらっているから取材や体験できることも多いので、歴代のキャスターやスタッフのみなさんが30年毎日積み重ねた時間のおかげだなと、本当に思います。

ちょっと落ち込んだり疲れたりした日でも、「今日は『めざまし』に行きたくないな」って思ったことが、1回もないんです。

これは、学生時代お寝坊さんだった私には本当に奇跡的なことで、先輩方やスタッフのみなさん、後輩、一緒に作り上げているみんなのおかげだと思っているので、それを繋いでいけたらなと。そして、後輩もそう思ってくれていたらいいなと思っています!

井上清華アナ
井上清華アナ