生活のリズムにも、番組のリズムにも乗ってきた
――新たなスタートを切った「めざましテレビ」ですが、改めて振り返ってみて、いかがですか?
伊藤利尋アナ(以下、伊藤) 最初の3週間くらいは、まぁ眠れなくて。人間の体内時計というか、リズムってすごいですよね。
確実に疲れてますし、次の日も早いのはわかっているので、21時半くらいに寝ようとは思うんですけど…まぁ眠れない(笑)。
これがね、スタートして4週目あたりから、ようやく“スゥ〜”って眠りに落ちていくような感じになりました。
井上清華アナ(以下、井上) たしかにその頃から、会うやいなや「眠い! 眠い!」って言ってたのが、少なくなりましたよね?(笑)
生田竜聖アナ(以下、生田) 眠れなかったというのは、緊張感とか昂ぶってるとかそういうことではなくてですか?
伊藤 最初はそう思ったんですよ。「こんなに長くアナウンサーをやってきたけれど、まぁまぁ昂ぶってるのかな?」と(笑)。ところが次の週になっても眠れないから、これは違うなって。
生田 体の問題でしたか?(笑)
伊藤 ひと月くらいかけて、ようやく体のリズムができたという感じです。
井上 私たちはもちろん、体のリズムは大丈夫なんですけど。
伊藤 番組のリズムはいかがですか?
井上 番組のリズムにも慣れましたよね?
生田 慣れてきましたね、だいぶ。
――新体制スタートの前日は、どんなことを考えていましたか?
井上 ひさしぶりに、ちょっと緊張しました。ただ、自分がメインキャスターになるときの緊張感ではなく、「これからどんな世界が広がっていくのだろう?」という感じでした。
生田 そうですね。「どんな番組になるんだろう?」って考えましたね。
井上 私や生田さんは、入社1年目からこの番組に携わり、その後メインキャスターになりましたが、伊藤さんは12年半ぶりに帰って来るということで、私たちにとってはある意味ニューカマーで。
私たちは迎え入れる側だけれど、大先輩でもあり…。『めざましテレビ』がガラッと変わる“第3章”を一緒に作り上げていけたらいいなという気持ちで、すごく緊張感がある前夜でした。
伊藤 たぶん、ちょっと嫌だったんですよ。
井上 嫌じゃないですよ!(笑) 全然嫌じゃない!
生田 楽しみでしたよね?
伊藤 本当?
井上 すっごく楽しみでした!
――みなさんで決起会はされたんですか?
生田 やりましたね。3人で。
井上 生田さんが仕切ってくれたんですよね。私たちが負担なくごはんを食べに行ける時間はランチになってしまうのですが、2軒目まで行って。楽しかったですよね。
生田 そこでフランクに話ができたので、会をしたことで全然違ったと思います。
伊藤 そうね。今までそんなに接点なかったものね。