MC佐久間宣行に感じる芸人とは違う感覚 

―― 一般の女子大生を出演者にして、それを男性MCあるいは視聴者がおもしろがる、という構図が「時代錯誤である」という意見に対しては、どうでしょう。

ネガティブな意見が出てもしょうがない番組であることは承知してます。制作陣もほぼおじさんなので、繊細に接しないといけないとは思いながらも、女子大生の気持ちを本当に理解するのは難しいので、フジコーズたちにめっちゃ嫌がられている企画も中にはあると思うんですよ。

そういうときは、佐久間(宣行)さんが一番バランス感覚を持っている人なので、打ち合わせの段階で意見を言ったり、現場でもストッパーになってます。僕と(オズワルド)伊藤は、芸人としての役割を全うするだけなので。

――これまではスタッフと演者という関係だった佐久間宣行さんが同じMCにいるというのは、どういう感覚ですか。

違和感はありますよね(笑)。「この人なんで女子大生を束ねてるん?」っていう。でもその違和感がおもしろいんだと思います。あとは、やっぱり制作側としてずっとやってきた人なので、カンペをちゃんと読んだりとか、台本の進行をきっちり守るとか、芸人とは違う感覚もあるので、頼りにはしてます。佐久間さんがいるおかげで、僕と(オズワルド)伊藤が自由にやれているところもありますから。

「あんなカンペ通りしっかり読む人おらんで」と裏方出身の佐久間さんならではのエピソードも
「あんなカンペ通りしっかり読む人おらんで」と裏方出身の佐久間さんならではのエピソードも

――ちなみに、タレントとして佐久間さんがここまでブレイクしたのは、なぜだと思いますか?

こっちが聞きたいですよ(笑)。ただ現場にいて思うのは、芸人と並んでもちゃんとしゃべれるし、説得力あるんですよね。安心感というか。あとは、単純に人がいいから断れなくて、結果こんなに出まくってる、っていうのはあると思います。