「ドラムが叩けることが僕の活力」
――若さゆえに生意気だったところもあるのではないでしょうか。
そうですね。ライブ終わった直後、田邊昭知現会長が「さっきの演奏、お前、あれなんだ?」って言ってくださったときに、ライブ直後の興奮状態ということもあって、口答えしちゃったんです。
周りの空気がサーッと引いてしまって……ものすごい怒られました。
田辺会長は「ザ・スパイダース」のドラマーだったということもあり、僕をよく見てくださっていたのに、本当に生意気でした。
――当時の最高月収はどのくらいだったのでしょう。
月収数百万円はいってました。数百万もするドラムセットを何個も買ったり、1000万円近い旧車のマスタングを買ったり、全部使ってなくなりましたけど。
――現在も精力的に活動されていますが、今はお体の方はいかがなのでしょうか?
今年10月の事故時に切れてしまった右腕の親指の靭帯が痛いくらいで、あとは元気です!
――靭帯が切れた状態でライブしてるんですか?
してますよ!
このサポーターをつけてなんとかやってます。先日はライブで10曲叩きました。でもドラムが叩けることが僕の活力なんで!
まったく死ぬ気がしないです。来月12月にはドラマー3人が集まっての初のライブを開催しますし、来年には新たに組んだバンドを発表する予定で、その準備に追われています。
生きてる間に『D-SHADE』以上に売れるバンドを作る! それが今の僕の目標です。
※
ビートとともに波乱万丈という人生の軌跡を刻み続けきた秋好さん。D-SHADE時代に比べるとややぽっちゃりしていたが、彼のドラムパフォーマンスのキレはまったく衰えない。
取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班