「親の影響でSNSが禁止」という学生も

御茶ノ水は有名大学や予備校が密集しているエリアであり、平日土日を問わず、多くの学生たちで賑わっている。ここでは、原宿とは違った、次のような意見が聞こえてきた。

SNSのボリューム層である学生が集う御茶ノ水(撮影/集英社オンライン)
SNSのボリューム層である学生が集う御茶ノ水(撮影/集英社オンライン)

「SNSに対して親があまり肯定的ではなく、僕自身も学校のリテラシー教育でネットは怖いと思っていたので、高校時代はSNSをやっていませんでした。でも、大学に入ってからは、新入生の交流とかで『インスタ交換しない?』と言われる機会が増えてきて……。

最初は『ごめん、やってないんだ』って答えていたんですけど、そのたびに変な空気になってしまって。そんなことが3回くらい続いたので、『これはアカウントを作ったほうがいいな』と思って始めました」(18歳男性・大学1年生)

多くの大学のほか、予備校も集う(撮影/集英社オンライン編集部)
多くの大学のほか、予備校も集う(撮影/集英社オンライン編集部)

「僕はSNSをやってないです。これまでアカウントを作ったこともありません。理由は、単純に楽しそうだと思わないので。それに、インスタで友人と繋がらなくても、LINEで友人とやりとりできますし。SNSを使っていないことで、不利益を感じた経験もないです。

インタビューに応じてくれた若者(撮影/集英社オンライン)
インタビューに応じてくれた若者(撮影/集英社オンライン)

 でも、友人に1人だけ、LINEもSNSも使っていない人がいるんです。親が厳しいらしくて、遊びに誘うときは電話しなきゃいけないんです。だから、周囲からは『誘うのがちょっと面倒』って感じで、少し距離が生まれているようですね」(18歳男性・受験生)

インタビューに応じてくれた若者(撮影/集英社オンライン)
インタビューに応じてくれた若者(撮影/集英社オンライン)
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SNSは若者にとって必須のツールだが、家庭の方針によって利用できないケースもあるようだ。

筆者はさらに場所を変え、多くの人が集まる新宿へと足を伸ばした。すると、そこでは「SNSを見るのに疲れて、やめてしまった」という若者に出会った。