「ポスト石破」候補・高市氏の衆院側推薦人は、半数が非公認・比例復活なしに

石破氏への党内の不満が高まっているうえ、自民の衆院選での苦戦が予想される中で、早くも党内では「ポスト石破」への関心も高まっている。
そこで注目が集まるのが、総裁選で石破氏にわずかな差で負けた高市早苗氏だ。

麻生太郎最高顧問から「ポスト石破」に向けて「用意しておけ」と言われたとされる高市氏。総務会長の打診を断り、無役として「次」に向けた準備に余念がなく、「前回の衆院選後は、『支援してくれた議員へのお礼がない』と言われていたが、今回は丁寧なお礼の手紙を送るなど、フォローを欠かさなくなっている」(自民党関係者)という。

高市早苗氏(本人Facebookより)
高市早苗氏(本人Facebookより)
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しかし、今回の党本部の決定により、高市氏を担いできた議員たちが数多く、非公認・比例復活なしの対象になった。

9日の時点で、さきの総裁選で高市氏の推薦人となった衆院議員11人のうち、1人が非公認、5人が比例復活なしに。

さらに、推薦人のひとり、杉田水脈氏も第1次公認候補からは外れており、かりに杉田氏の非公認が決まると、高市氏の推薦人となっていた衆院議員11人のうち半数以上の7人が非公認または比例復活なしとなる。

「高市氏は総裁選で石破氏に僅差で2位になったとはいえ、積極的に支援してくれる議員は多いわけではなく、出馬の際は20人の推薦人集めに苦労していました。
議員票を集めることと、『推薦人として名前を公表されてもいい』という議員を集めることは別。高市氏の推薦人が数人バッジを失うと、『ポスト石破』を狙う高市氏の戦略にも黄信号が灯ります」(自民党関係者)

石破氏にとっても、「ポスト石破」を狙う高市氏にとっても、今後の行く末を大きく左右する「裏金議員切り」。本当の戦いは、衆院選後に待っている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班