タワマンに住む本当のデメリット

今回話を聞いた東京都中央区の勝どき・月島エリアは、都心へのアクセスもよく、好立地で設備が充実した最新タワマンも多い。エリア周辺にあるいくつかのタワマンに住む人々に、ずばりひろゆき氏のいう「エレベーター問題」の本当のところをきいてみた。

タワマンが並ぶ勝どき・晴海・月島エリア(写真/集英社オンラインニュース班)
タワマンが並ぶ勝どき・晴海・月島エリア(写真/集英社オンラインニュース班)

「エレベーターが捕まりにくいと思ったことは、一度もないです」(50代女性・専業主婦) 

「僕のフロアのエレベーターは30〜40階まで3台のエレベーターが動いているのでいつもすぐ来ます」(40代男性・自営業)

タワマンの住民(写真/集英社オンラインニュース班)
 
タワマンの住民(写真/集英社オンラインニュース班)
 

「僕は上層階に住んでいるので、エレベーターが捕まりにくいです。とはいえ、朝の通勤通学ラッシュ時でも5分くらいしか待たないので、そこまで気になりません」(40代男性・経営者)

「朝のラッシュ時は、結構エレベーターが捕まりにくいけど、10分以上待つことはないので、めちゃくちゃ不便という感じではありません。計3台動いているので、ラッシュ時以外は割とすぐに乗れます」(50代男性・会社員)

タワマンのエレベーターは複数台あるうえ、高層階用と低層階用で分かれていることが多いため、朝のラッシュ以外で待つことはほとんどないようだ。そしてタワマンは便利な立地に立てられていることが多く、コンビニも近くにあることが多い。30分かかるというのは、さすがに「誇張」ではないか。

それでは、タワマンに住む本当のデメリットはなにか聞いてみた。

「部屋数がものすごく多いから、宅配業者が1階エントランスのインターホンを押してから自宅の玄関に来るまでに1時間以上かかります。あと、別の部屋の住民が頼んだ出前や宅急便が間違ってうちに届くこともあります。その時は、わざわざ1階まで降りてコンシェルジュに渡しに行かないといけないので面倒ですね」(40代女性・専業主婦)

タワマンの住民(写真・集英社オンライン編集部ニュース班)
タワマンの住民(写真・集英社オンライン編集部ニュース班)

「建物全体で行なう防災訓練に参加しない住民がいます。ただ老若男女いろんな人が住んでいるから、仕方がないことなのかもしれませんね」(50代女性・専業主婦)

「外国人の住民が多いので、マナーの悪さを感じることがあります。ほかの住民から『中国人がマンションのゴミ置き場にベッドを置いていた』と聞きましたし、私自身、粗大ゴミが放置されているところを見たことがあります」(50代男性・会社員)

「ここの1階の共用スペースにあるプールにゴミが捨てられていたり、びしょ濡れの赤ちゃんのオムツが捨てられていることもありました」(50代女性・会社経営者)

タワマンは「大規模集合住宅」のため、宅配に時間がかかったり、いろいろな住人と共に住む難しさがあったりするようだ。

一方で、タワマンに住むメリットとして、ジムやラウンジなどの共用施設の充実、しっかりとしたセキュリティ、見晴らしの良さなどが上がった。総じて、居住満足度は高いようである。

地上53階建ての「勝どきビュータワー」。都営大江戸線勝どき駅から徒歩1分という好立地も人気の理由(写真/集英社オンライン編集部ニュース班)
地上53階建ての「勝どきビュータワー」。都営大江戸線勝どき駅から徒歩1分という好立地も人気の理由(写真/集英社オンライン編集部ニュース班)

 一方、タワマンの建設ラッシュや人気上昇は、地元民や近隣で店舗を営む人々にも大きな影響が出ているようだ。再開発によるエリアや人々の変化について、地元民にも話を聞いてみた。