「兄弟の仲はよかった」
近くに住む女性によると、片山容疑者の両親は歯科医療関連の仕事に就いていたという。
「お父さんは歯科技工士で自宅の1階が作業場になっていて、お母さんは歯科衛生士だったと思います。息子さんが2人いて、1人は自衛官になったと聞いています。
兄弟は小学校とか中学生くらいの頃はよく家の前でキャッチボールをしているのを見かけました。お母さんの方は近所付き合いには顔を出さず、お父さんの方が会合に出てきたり組長さんをやったりという感じでしたが、お子さんの話は聞いたことがありませんね。
片山さんが糖尿病で亡くなった後はずっと空き家のままで、たまに親族の方が家の様子を見にきていました。奥さんは片山さんが体を悪くする直前に息子たちを連れて出ていきましたね。離婚をされたと聞いてますよ」
片山容疑者の中学時代の同級生の母親に話を聞くことができたが、ほとんど印象に残っていなかったようだ。
「片山くんという子がいて事件を起こしたというのは子供から聞きました。詳しくは聞いてないのですが子供も記憶にないと言っていて、私もどちらかと言ったら目立たない印象の子ではないかと思っています」
近隣には片山容疑者の親戚も住んでおり、その知人はこう証言した。
「一昨日に警察が『片山容疑者の親戚と連絡はとっていませんか』と訪ねてきたので、行方を探していたのでしょう。『何か知っていることはありませんか』とも聞かれましたが、私は少なくとも家族で何かトラブルになっているとかそういう話は聞いたことはないです。
その親戚からは以前、片山容疑者のことは『自衛隊に入って頑張ってるんだよ』と聞きました。しかしその後、歯科衛生士をしていた父親が糖尿病を患って仕事もできなくなり、奥さんは子供を連れて出て行ってしまったそうです。その親戚は当時、その父親を思ってかなり悲嘆していましたね。
でも、とにかく片山容疑者が捕まったのは良かったと思っています」
確保された片山容疑者は腹部を自傷したとみられ、鳥取市内の病院に入院したが命に別状はなく、捜査員に対し「自分がやった」と犯行を認めたという。
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取材・文/集英社オンラインニュース班